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ビジネスに関した英語~主張~(異文化コミュニケーション/鈴木 右文)

11/11/02

今日は、ビジネスに関係した英語で、主張をテーマにお話します。ビジネスの場面で色々コミュニケーションをとる場面があると思いますが、1番大切なのは、明確な主張とその論拠を示すことです。特に欧米圏ではそうなります。誰が耳にしても同じように理解できるような形で話さないといけません。前に、学術英作文というお話をした時に、学術の書き物というのは誰が読んでも同じように理解できるように書かないといけないという話をしましたが、まさにそれと同じで、誰が聞いても同じように理解できる明晰さを持たないといけません。そして、相手を納得させるためには論拠がきちんとしていないといけません。そういったものに資する英語の表現をいくつか見ていこうというのが今回の目的です。

■注意したい表現 

では、明確に主張するために、どういう言葉を使えばいいのかをお話します。私たちの日本人の癖で「~だと思います」という表現があります。前に一度これに関しては紹介したことがあるかと思いますが I think ~ を癖で付けてしまう人が多いです。シェイクスピアの四大悲劇の1つにオセロ(Othello)という話があります。リア王という人がいて、オセロの奥さんのデズデモーナ(Desdemona)を陥れようとして、彼女に関して悪い噂をオセロにどんどん言おうとします。その時に、その悪い噂の前に必ず I think ~ を付けます。英語の世界では I think ~ を付けるということは、自分の言っていることに100%の責任は取りませんという意味で使います。ということは I think ~ を連発するプレゼンテーションというのは、私は今言っていることに自信がありませんというようなものなので、特にビジネスの上では日本人の感覚で「~だと思います」という、単に和らげるという感覚で I think ~ を使ってはいけないということを最初に注意しておきたいと思います。他にも It seems ~ 「~のように思われる」や perhaps 「ひょっとするとこうかもしれない」というような言い方は、実際にはそうかもしれないけれども避けた方がいいですね。

■propose と suggest 

では、どういう言葉を使ったらいいかというお話をします。例えば「~を提案する」あるいは「こういうふうにしたらどうですか」ということをサジェスト(suggest)する時に、いきなり I propose ~ や I suggest ~ という、自分が今行う行為を説明するような言い方をするといいと思います。これを示唆しますという言葉を発すること自体がそういう行為なわけです。その明確な行為になるような言い方をきちんとする、断定的に言っていくということが肝要です。

その propose と suggest の使い方をお話します。まず propose からいきます。提案するという意味ですが、提案される内容を名詞の表現で表すこともあります。例えば、「このプランを提案する」ということもありますし、名詞でなく文で提案することもあります。前者は名詞句を使い、後者は that 節を使います。例文を見てみましょう。 propose + 名詞句ということで propose a future plan to the executive meeting 「役員会で将来に関してのプランを提案する」というような表現ですね。その次、that 節の例ですが、 propose that the new plant should be built in Fukuoka 「新しいプラントを福岡に建てようという提案だ」というわけです。この時に propose のthat節の中は今、should be という表現を使いました。これは仮定法ですが、細かい文法的なことはさておき、イギリスでは should be とすることが多く、アメリカでは should を外して propose that the new plant be built in Fukuoka という言い方をします。is とか are とかではありません。そこが仮定法ですね。should が付いた方が強い感じがしますが、このコンテクストでは単なる地域差だと思ってくださって結構です。そして propose には to 不定詞を使った言い方もあります。「今の福岡で新しいプラントを建てる」というのを言い換えますと propose to build a new plant in Fukuoka というような言い方もできます。

他には propose を名詞にして I make a proposal. というような言い方もできます。これは表現に変化を付ける意味でも使えます。英語は動詞そのものを使うことに加えて、その動詞を名詞化したものに加えてジェネラル(general)な意味をもっている動詞を組み合わせます。つまり propose を make a proposal と分解する言い方を結構好みます。こういうパターンを覚えておくと変化もつけられますし、ああ、英語をしゃべっているなという印象も与えられるということです。

同じことは suggest についてもいえて、名詞句を伴うこともできますし、that 節を伴うこともできます。しかし、suggestの場合は to 不定詞は使えません。こういう、これが使える、これが使えない、というのは、残念ながらそのまま覚えざるを得ない面があります。

■メリハリをつけた話し方 

そうした表現そのものも大切ですが、それらを使った表現を読む時に、英語はキーワードになるところをゆっくり読む、それ以外のところはそうでもないというメリハリを付けていい言語なので、そういったところも大切です。日本語ではそれをやり過ぎるとちょっと間抜けな感じがする場面もありますが。さっきの文章で、例えば Fukuoka のところを強く読んだり、長く読んだり、あるいはキーになる表現をゆっくり読むということは英語で是非やって欲しいです。日本語で単語を読む際に等分の長さで読む時、英語ではアクセントを置きます。あれの類推だと思っていただければ分かりやすいかと思います。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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