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外からの目で見た日本2(異文化コミュニケーション/鈴木 右文)

11/08/05

以前、外国人から見た日本という話をしましたが、今回はその続きの話です。今回は、皆さんがすぐ分かる話から、少し感心するような話までしたいと思います。

■建物の中で靴を脱ぐ 

有名な話ですが、日本の建物と外国の建物の構造の違いについてお話します。日本は中に入るとまず靴を脱ぐ玄関というのがあります。そこで履物を脱ぐのが我々の習慣になっていますが、外国ではそうではありません。私たちにとっては当たり前のことですが、これが日本に来る外国の方に最初にいうべきアドバイスのひとつになっています。

多分原因は、日本は高温多湿な国だから靴を履いたままではいられないからだと思いますが、私もそこまで建物の構造論についてはよく存じ上げません。ただ、室内で靴を脱がないというのが衛生的にどうなのかなというのも思いますので、環境系の学生がいればその辺りの話を聞いてみたいですね。

住宅の中に入る時に靴を脱がないで入るなんていう失敗をした外国人の話を聞きますし、逆に私たちが海外に行ってホテルに滞在するような時にとにかく靴を脱ぎたくなります。外国の方はベッドに入る寸前まで靴を履いているという場面も多いですから、私たちもそうでないといけないのかなと思ってしまいますが、どこを探しても靴を脱ぐ場所がないので、どこで脱ぐのか迷います。彼らはこの辺りで脱いでおいて、こちらには汚いから近づかないようにしようという風に、見えないラインみたいなものを自分の中で引いてしまうことがあります。パーソナルスペースといって、あるスペースの中に人が入ってくると不安を感じるので、ちょっとあとずさりをしてしまうということがありますが、それに少し似ていますね。

■チップがいらない 

これも有名ですが、チップがいる、いらないという話です。日本はチップの習慣がありません。限られた業種の中で非常に限られた意味でチップを渡すことがありますが。文化圏によっては、これをやらなければならないところもあります。欧米の中でもそのチップで収入を得るタイプの方がいて、やらなければならないことになっているところがあったり、そうではない中途半端な文化圏があったりと、色んな度合いがありますので、その地域がどのようなものかというのを知っておくことが必要だと思います。私が色々見聞きしている情報では、日本ではチップはいらないというのを改めて気が付く方が結構いらっしゃるということです。

国では欧米ということでいいますが、英米でも違います。アメリカだと、チップを渡さないというのは大変困った事を意味すると思いますが、イギリスは中途半端です。原則としてアメリカと同じではないと思ってくださって結構ですが、チップを渡す習慣はあります。ただ、それで生活を成り立たせる人がいるというほどではなくて、どちらかというと感謝の気持ちという意味合いが強いです。しかも、どこで払うのかが分からなかったりするので難しいです。

■終電のチェック 

ここから私たちには気が付かないところですが、終電の時間をちゃんとチェックしなさい、というアドバイスが日本に来たビギナーの外国人の方に対してされるという話をよく聞きます。これはどういうことかと思ったのですが、おそらく東京近辺の話だろうと思います。日本の都心は、ふつう車は乗り入れず、みんなが公共交通機関で動き回る文化なのですが、例えばアメリカだと、公共交通機関だけで動き回るというよりは車がふんだんにある社会なので、頭の中で終電の時間を気にしないでいつでも帰れる時に帰ればいいという感覚の方が多いからだろうと思います。日本は終電を見逃してしまうとタクシーに乗ることになってしまい、その後のお金がかなり違います。しかも雨だったりすると、深夜にかなり待たされるなんていうこともあります。

■アパートの下見は日本人と一緒に 

この後は少し深刻な話ですが、外国の方が日本で信頼を得るためにいくつかしなければならないということです。1つは、まず住むところを選ぶのに、不動産を見に行きますが、その時に日本人を一緒に連れて行け、というアドバイスをもらうということです。これは私たちにとって本当は悲しいアドバイスで、相手が外国人の方であろうとなかろうと、ちゃんとコミュニケーションができる限りはお客さんだと思ってもらえればいいのですが、それが日本の長い商習慣の中でなかなかうまくいっていません。外国人は大丈夫かな、なんて思ってしまうのでしょうか。私たちが持っている日本人同士の、この人は信用出来る、出来ないという基準を、そのまま外国人に当てはめてしまっていることもあると思います。

■パートタイムのみで生活していることを悟られない 

もう一つ例を挙げると、日本は定職を持っていないと信用できないというところがあって、よく外国語学校で働いていらっしゃる外国人の先生が英語の講師など、色々なところで働いて、トータルとして生活しています。中にはそのことを気取られたくないということをいう方がいらっしゃいます。つまり、フルタイムでどこかできちんとした専任があると思われないと信用してもらえない事があるので、あまりそういうことは知られたくないということです。そんな差別はないと思うのですが、そういうことを見聞きしますので、まだ一部にはあるのかなという気がします。ただ、外国の方がたくさん日本の中で働いていますので、少しずつ改善はされていると思っています。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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