QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

過去の記事詳細

QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > ビジネス・スクールについて(その3)(中村裕昭/経営リスクマネジメント)

ビジネス・スクールについて(その3)(中村裕昭/経営リスクマネジメント)

11/07/13

これまで2回にわたって、ビジネス・スクールはどんなところかという
お話をしました。ビジネス・スクールの教育に焦点を当てて話しましたが、
色々なバックグラウンドの学生が入学していることや、レベルの高い経営
教育を行っているのが、ビジネス・スクールであるというところまで
分かっていただけたと思います。今日は、入学してからの授業や勉強
などについてお話しします。

ビジネス・スクールでは教員による一方通行の授業はほとんどないという
ことです。学生と教員とのやりとりを含む双方向授業といっていますが、
更に、学生同士の議論を付け加えた多方向授業がほとんどです。つまり
その日に行う授業については、テキストなどに基づいて必ず理論やケース
と呼ばれる事例を読んだり下調べを行うなどの準備を行って議論に臨む
必要があります。これを怠ると、議論に参加することができなくなります。
予習にどれくらいの時間をかけるかについては科目やその時々の授業で
異なりますが、毎回の授業に参加するにあたってしっかりと予習はして
きていただきたいと思っています。

ビジネス・スクールの授業では自分が経営者であればどうするかとか、
プロジェクトリーダーであればどうするかという視点が求められます。
そこで、テキストに書いてある経営理論や分析ツールなどを理解した
上で、それらを応用しながら実際の経営問題で判断を下す訓練がなされ
ます。また実際の経営問題には多様な課題やリスクが含まれますから、
どのようなことが、あるいはどのような問題が起こり得るのかについて
洞察する必要もあります。従って勉強にあたっては、理論学習はもちろん
ですが、経営者になりきって当事者意識をもって洞察力を磨くということ
を心掛ける必要があると思います。

多くの学生は働きながら勉強していますから、MBA取得後も同じ企業で
活躍しているケースが多いようです。MBA教育で培った実力を買われて
経営全体の戦略に携る部署で活躍することになったり、あるいは海外の
支店や現地法人などで経営を担ったりと一歩上の仕事に就くという人が
増えています。また自分で仕事を興す人ももちろんいますし、留学生の
中には自国に帰って高度な経営職に就いている人も多くいます。

ビジネス・スクールで2年間みっちり真剣に勉強すると、物事に対する
姿勢が変わるといわれています。1つは時間のやりくりが上手くなると
いうことです。限られた時間で効率的に予習をしたり発表の準備を行う
という訓練ができるわけです。もう1つは、経営の課題や問題点の所在を
見抜く力というのが養成されることです。何の変哲もない日常業務に
おいても、そこから改善するべき問題などを鋭く見付ける能力が養われる
ということです。2年間それを繰り返すことになると、かなりのトレーニング
になるので、気付きの力だとか洞察力が磨かれます。そして、問題が
見付かればそれを分析して改善、提案を行う能力、つまり、問題解決能力
が身に付くことです。

ビジネス・スクールに行かなくても問題解決能力が身に付いている人も
たくさんいますが、ビジネス・スクールで学ぶと、よくKKDといわれる、
「勘と経験と度胸」による解決ではなく、理論に根差した解決をまず考える
癖や
習慣が付くということです。理論や分析ツールで何もかも解決できるわけ
ではありません。ただ先人達の学問的、かつ実践的理論の蓄積は膨大な
ものがあります。例えば経営戦略分野、マーケティング分野、組織分野、
人的資源管理の分野、財務、会計の分野などには定評のある考え方が
たくさんあります。これらを勉強して問題解決への応用能力を身に付けた
人は会社やビジネス界でも多くの方々が大変評価されています。ただ
ビジネス・スクールの学生に対する注意としては、習った理論を自慢げに
振り回したりしてはいけないということです。理論が万能ではないことを
学ぶのもビジネス・スクールの効用であると思いますし、理論の限界を
理解しつつしっかりと組織に貢献していくことがビジネス・スクールの
修了生の責務ではないか思っています。

ビジネス・スクールに入るための準備ですが、入学試験の方法や基準は
それぞれのビジネス・スクールで異なるので、ビジネス・スクールの
ホームページでしっかりと調べることが必要です。そこで学んだ先輩
などにも話を聞いて決めることも1つだとは思いますが、やはり自分
の目で確認することです。ほとんどのビジネス・スクールではオープン
キャンパスとか大学院説明会を行っていますが、そこでは先生や在学生
などもいて、色々な話を聞くこともできます。またアドミッション・
ポリシーをしっかりと把握しておくことが大事です。

QBSでもオープンキャンパスや大学説明会を実施していますが、
オープンキャンパスと大学説明会の違いをご説明しましょう。
オープンキャンパスでも、大学院説明会でも、内容的には大きな差はなく、
そのビジネススクールに関わる基本的な説明を行ったり、模擬講義などが
行われます。オープンキャンパスの特色としては実際のキャンパスで
行われるので、ビジネススクールの教室や設備を見ることができるという
メリットがあります。大学院説明会の特徴としては、キャンパスで行うとは
限らず、学生の通勤圏、通学圏の複数の都市や場所で行うことが多いと思います。
QBSも福岡市・北九州市・熊本市などで大学院説明会を実施しています。

ビジネス・スクールに興味を持った方は、オープンキャンパスや大学
説明会の情報をこの番組でもお伝えしていますので、是非お聞き逃しの
ないようにしていただきたいと思います。

分野: 中村裕昭教授 |スピーカー:

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ