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グローバル人材の育成(1)世界はどのような人材を求めているのか(経営学/久原 正治)

11/06/30

■グローバルな人材の必要性 

以前からグローバル人材の育成の話をしてきました。グローバルと言われても、なかなか日本はその方向に向きません。さらに、若者は海外に出て行っていないとも言われていますので、どうやってグローバルな人材を育成するかというのは、本当に大きな課題です。

若者が海外に興味がない、出て行っていないとかいう話ばかり出てきますが、若者自体がどうやっていいか分からないという状況があります。

私たちは、この現在の世界の中で、日本がどういう位置に置かれていて、これからどういう人材が必要とされて、それに対して教育がどういうふうに応えようとしているか、ということをきちんと説明する必要があります。

それがはっきりわかれば、そういうことをやりたいという若い人が絶対に出てくると思います。
そのため、まず世界はどういう人材を求めているのかということを知っておく必要があります。

この20年くらい、グローバリゼーションがどんどん進んできました。昔は、日本とアメリカとヨーロッパはそれぞれ別々の経済でしたから、国際部の人が通訳を連れて行って仕事をすればよかったのですが、今やITも発達して、資本も人材も自由に世界を移動するようになりました。

また、社会主義国が崩壊した結果、過去のしがらみが全くない若い人たちが、英語でどんどん世界に出て行くようになりました。

さらに、アメリカ的な自由市場原理が、世界中を非常に不安定にしている面もありながら、世界の経済の原理になってきているということがあります。

加えて、日本においては高齢化という問題があり、労働力が減っていくわけですから、若い人や外国人の活用も考えなければなりません。

こういう環境を私たちはきとんと認識して、グローバルな人材がなぜ必要なのかということを、皆で共有していかなければなりません。

■アジアの若者から国際人材が輩出 

世界というグローバルな世界の中で日本はアジアに含まれます。このアジアから若い人材が世界に輩出しています。。

中国、ベトナムなどの旧社会主義国の若者が、一気に自由な経済の中に出てきました。それからASEANの色んな国でも優秀な学生というのは、中学、高校と英語で授業も受けますし、英語の本を読むようになりました。これはそれぞれの国の言語でテキストなどが十分にない一方で、英語ができれば世界最先端の知識が得られるので、、英語が若者のコミュニケーションの手段になってきたわけです。

そうすると、そんなアジアの途上国の国々から、若者が英語を使って世界中にどんどん出ていきます。そのような中で、日本人の若者だけが、国内にいれば日本語で何でも分かるものだから、他のアジアの若者とグローバリゼーションの中でちょっと差がついているというわけです。

このような状況の中で、日本がアジアのリーダーになれるのかということを考えなければいけません。英語以外に知識を得る手段がないため、言い方は悪いですが、後発の国の若者たちの方が、英語でコミュニケーションができるというのが現実です。日本は、日本語さえできれば大体世界の知識は翻訳されているため、これが裏目に出ているようなところがあります。

それ以外にも、アジアの若者が国際的な人材になっている理由として、アジアの中で航空やITが発達して、情報が自由に行き交うようになっているということがあります。グローバルな人材は世界中で獲得競争が繰り広げられていますが、日本だけがアジアの中で取り残されています。

グローバルな人材は多国籍企業だけではなく、国内の企業でも求めざるを得なくなっています。中国とインドは、すでにアメリカとつながって仕事をしています。グローバルな世界で競争しようとする日本企業は、日本の国内でもグローバルな人材を採用しなくては、競争に勝てなくなってしまいます。

■これからの世界に必要とされる人材 

これからの世界に必要な人材は5つにまとめられます。

まず、英語をコミュニケーションのベースとして、きちんとした自己の専門性を持っていること。

2つ目は、論理的な思考力があること。

3つ目に、グローバルな見方と、様々な異文化の中での経験を持っていること。

4つ目に、自国やアジアの歴史や文化の価値をきちんと理解していること。

最後に、少なくとも修士以上の高い学歴を持っていなければならないということになります。

大ベストセラーになった『女性の品格』という本を書かれた、昭和女子大の学長の坂東真理子さんという方と先日お会いする機会がありました。

坂東さんは人材に必要なことが7つあるとおっしゃっていました。まず1つは、グローバルに生きる力。2番目に、外国語を使いこなす力。3番目に、ITを使いこなす力。4番目に、コミュニケーションを取る力。5番目に、問題を発見し、目標を設定する力。6番目に、一歩踏み出して行動する力。最後に、自分を大切にする力。私が言ったこととほぼ同じような人材が、これからの人材だということをおっしゃっていました。

最後に、九州の将来を考えれば、九州こそアジアの若者のリーダーになるような、そんなグローバルな人材を作らないといけないと考えています。

まず九州ではあまり職がないため、優秀な人は東京に行かないと世界で活躍するような仕事がありません。九州でグローバルな人材を養成して、そういう人が九州に本社がある企業を作ったり、既存の企業でこれからグローバルに展開できるようにやっていったりすることが必要です。

こういうことができれば、九州には将来があると思います。

そのためには、これからは私たち教育機関のこういう人材を育てる役割や義務が大事になってくると思います。

分野: 久原正治教授 |スピーカー:

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