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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 人生助ける基本観(1)(財務会計/岩崎勇)

人生助ける基本観(1)(財務会計/岩崎勇)

11/06/27

以前お話ししたように、私は会計もやっていますが、
コーポレートガバナンスを教えている関係上、
東洋及び西洋思想が入ってきて、宇宙観、世界観、人生観
というのが関連してきます。それが確立していないと、
ビジネスにおいて一時的に成功しても長期的な成功は
難しいので、まずビジネスする前の土台として、
しっかりした宇宙観や人生観を確立しておいた方がいいでしょう。

一般的に誰もが納得する人生観というのは、
皆が幸福に生きるためという人生観だと思いますが、
参考までに私が長年考えてきたのが、「人生助ける基本観」
というものです。人生の、「じ」が「自燈(じとう)」、
「せ」が「積極性」、「い」が因縁果(いんねんか)、
「た」が「楽しい」、「す」が「素直さ」、「け」が「健康」、
「る」が「ルール」、「き」が「希望」、「ほ」が「褒める」、
「か」が「感謝」というものです。これらをキーワードとして
考えたらいいのではないかと思っています。

以前お話した西洋的な思想、東洋的な思想で、幸福感も変わります。
西洋的思想では、どちらかというと即物的な幸福感が
主ではないでしょうか。例えば即物的を具体的にいうと、
地位、名誉、財産です。これはもちろん日本でも一般的に
幸福のバロメーターとして考えられていますが、それよりも
もっと深いところで考えてみると、東洋的な幸福感は絶対的な
幸福感と呼ばれるもので、龍安寺の石庭にある「吾(われ)唯(ただ)足るを知る」
つまり「知足心」です。自分が現在おかれている状況に心から感謝し、
満足していると考えれば、それが幸福だと考えるのが東洋的な幸福感だ
と思われます。

先程ご紹介した「人生助ける基本観」の中で「自燈」というのは
聞き慣れない言葉ですが、自ら燈(とう)火(か)を灯す(ともす)こと
すなわち自ら自分のミッションを考えて世の中のために貢献して、
それを自分の喜びとすることを表している言葉です。この自燈自体は
仏教用語ですが、仏教的の教えには自燈と法燈というのがあります。
仏教の教えに従って生きるというのが法燈ですが、自燈というのは
自分自身の深い理性で、その深い理性に従って自分で自分のミッションを
考えて判断して行動するということを自燈と呼んでいます。

ここで理性という言葉が出てきますが、人間の心に関連してきます。
心の種類は物質心、植物心、動物心、理性心、霊性心という5つに
分類できると考えられています。そのうち最初の三つの物質心、
植物心、動物心が肉体生命に関する心です。まず物質心というのは、
例えば、水晶が結晶などで同じような形になりますが、それを1つの
心と考えます。

次に植物心は、植物(生物)が生命維持機能に必要な活動を行うことです。
例えば、吸収、消化、排泄あるいは細胞を修復するのは、この植物心の
機能です。これは生物全体、植物でも動物でもあります。この物質心と
植物心は人間の心の表面には表れてきません。ただ生命維持の中には
含まれています。他方、人間の意識の表面に表れてくるのが動物心で、
通常本能と呼ばれる機能です。食欲、色欲、睡眠欲、怒り、闘争心などですが、
これは非常に本能的なもので非常に強いので、うまくコントロールしないと、
私利私欲などとして暴発する可能性があるものです。

今申し上げたのは、肉体生命に属する心ですが、人間にはさらに高度な
別の心として、精神生命に属する心、つまり理性心と霊性心というものが
あります。このうち理性心は、物事の善悪等の判断を行なう心です。
この理性心は、小学生、社会人、老人でも持っていますが、一般的な解釈と
違い、自分の経験等により、だんだん理性が発達していくと考えています。
それよりも一段高いところに霊魂が示す心、つまり霊性心があります。
これは発達するものではなくて、絶対智として直感的なもの、ひらめきや
インスピレーションとして出てくるものです。善悪、いわゆる倫理的に
かなっているのか反しているのかは、人によって判断が違うことはあると
思いますが、それは霊性心、要するに私利私欲を排除した状態で判断する
ことが必要です。霊性心は、別な言葉でいうと「真善美」ということになります。
「真善美」の真は真(まこと)、つまり嘘偽りのないこと、善は愛のことですが、
キリストの愛、仏教の慈悲、儒教の仁というものです。我々が愛というと一般に、
自分が好きな人をすごく愛し、嫌いな人は大嫌いという偏頗(へんぱ)な愛の
ことを思い浮かべますが、ここでいう愛とはそうではなくて、太陽の光や雨が
全生物に平等に降り注ぐように、誰でも平等に愛する大愛というものです。
また、美とは調和のことをいいます。このように、真善美は、霊性心を発揮し、
嘘偽りなく、大愛をもって、他の人々や環境と調和して楽しく生きていく
ことを言います。

このような心のうち、自燈は、霊性心に従って、自分のミッションを
自分で考え、真善美という観点から利他を心がけ、これによりできるだけ
多くの喜びを自分の心に感じさせて生きることが幸福であると考えるものです。

分野: 岩崎勇教授 |スピーカー:

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