QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

過去の記事詳細

QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 台湾のハイテク産業の現状と特徴(PART-Ⅰ)(国際経営/永池克明)

台湾のハイテク産業の現状と特徴(PART-Ⅰ)(国際経営/永池克明)

11/05/10

去る3月13日から18日まで台湾に出張してきました。台湾にも
世界に名立たる企業がたくさんありますが、同時に世界の超一流企業と
付き合って、その中で非常に重要な役割を演じていて、日本の中には
ないような多国籍企業がたくさん台湾に進出しています。そこで今日は、
台湾のハイテク産業の現状と特徴、その位置についてお話をします。
台湾進出外資系企業数は約2万5千社もあります。

ハイテク産業の動向ということで、今回前半は南部の台南市にある
久留米大学の提携校の南台科技大学を介して、南部地域のハイテク・
サイエンス・パークの日本企業などを見てきました。後半は、台湾の
シリコンバレーといわれる新竹科学工業園区(サイエンス・パーク)と
台北の日本企業、また新竹サイエンス・パークに進出しているアメリカ
系の企業などもみてきました。

台湾経済は、結論からいうと非常に好調です。もちろん2008年の
リーマンショックの翌年は、マイナス2%の落ち込みを免れなかった
わけですが、去年は11%の高成長でした。経済・産業共に好調ですが、
今度訪問した台湾貿易発展協会(別名:台湾貿易センター)には、なかなか
面白い資料があります。台湾は、私たちが住んでいる九州と面積がほぼ
同じで、人口は台湾の方が少し多く、GDP(国内総生産)は台湾の方が
若干大きく、約4千億米ドルとなっています。九州は3900億米ドルです。
けれども、世界での位置付けには大きな違いがあり、輸出額では九州の
4.5倍くらい世界中に輸出しています。外資系の進出企業数をみると
歴然としており、台湾には世界的に有名な企業や日系企業が25,000社
くらいありますが、九州は106件です。そういう意味では、世界を意識した
経済運営、貿易立国を非常に鮮明に出している国が台湾といえるでしょう。
この辺りは1つの政府をもつ地域と、九州という各県が集まっているのが
大きな違いですが、九州もlつの地域国家みたいな形、道州制などになれば、
やり方によっては台湾のような発展が十分可能であると思います。

台湾での主要なハイテク製品は半導体ですが、特に12インチの最先端
工場の数では世界第1位ですし、生産能力でも世界第1位です。液晶
パネルは世界シェア1位です。それからLEDは最近最も成長している
製品で、これも生産量は世界1位で、生産高は世界第2位となっています。
太陽電池も生産能力世界第3位です。パソコンの周辺機器では、95%
くらいのシェアをもっていますが、組み立てるのは中国の工場です。
後で紹介しますが、中国には世界でトップの投資をしています。

主要の産業クラスター(集積地)は最初台北あるいはその近郊の
新竹科学工業園区が大変有名です。アメリカのシリコンバレーで
活躍していた若者が帰って来て、ハイテク産業、半導体やコンピュータ
産業など、まさにシリコンバレー直輸入みたいな工業を中心にして
急速に発展しました。アメリカとの人的ネットワークが非常に密ですから、
OEMやODMの形でアメリカ企業に代わりに代行生産(委託生産)で、
どんどん発展したわけです。
中部地域は、精密機械産業あるいは、変わったところでは自転車産業、
南部では液晶ディスプレイあるいは自動車に使う電子部品などの産業、
また台南は亜熱帯地域気候なので、ヨット産業などが主力産業ですが、
それぞれの地域毎に主力産業が違っていて、台湾全体としてはバランスを
とっているということでしょう。

このような産業の集積基地があり、台湾の輸出が成り立っているのですが、
今は中国が輸出入ともに最大の貿易相手国となっています。中国が39%、
それから新興国家が24%、以前アメリカが圧倒的でしたが、現在は14%に
とどまっています。日本は7%です。特に中国との関係が非常に緊密化
しているのが特徴です。政治的には色々ありますが、政経分離で台湾も
中国とは経済の活動を活発にしています。

分野: 永池克明教授 |スピーカー:

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ