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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 中古品市場の動向①(マーケティング/高橋 幸夫)

中古品市場の動向①(マーケティング/高橋 幸夫)

10/07/07

今日は中古品市場のお話をしたいと思います。
その前にわが国におけるリユースの現状と中古市場の動きを見てみます。

環境省によると、過去10年間で一般廃棄物のリサイクル(再利用)率が
10.3%から19.6%に伸びた一方、総排出量は1.6%の減少にとどまっています。
廃棄された製品のうちリユースされるのは全体の1~2%です。
環境省はリサイクルより優先度が高いリユースの促進に向けて、
調査や促進事業などを実施するために5300万円を2010年度予算案に計上しています。


■環境省調査

環境省はリユースに関するアンケートを実施し、市町村にリユースの取り組みや、
消費者に中古品の購入経験などを尋ねています。
この調査などを基に推計した中古品の市場規模は約3~4兆円に達しています。
中古車や古本が大半を占めるが、中古家具や中古家電なども市場が
拡大する可能性を秘めているといえます。

リユースの促進は、循環型社会構築にとっても大きな課題です。
2008年8月~2009年3月にかけてペットボトルのリユース実証事業を実施しましたが、
店舗で販売・回収する方式ではリサイクルよりも環境負荷が高いという結論が出たため、
本格実施には至らなかった経緯があります。


■中古品購入の実態と意識の推移

環境問題への意識の高まりもあり、リサイクルショップは、
街でもすっかり馴染みのある存在になっています。
衣類だけでなく、雑貨や家具、家電製品など、
ありとあらゆるカテゴリーの店舗が増えました。
最近では、単に中古品を集荷、修理するだけではなく、
ファッションやインテリアなどのデザイナーが中古品に一工夫加えて
リメイクした商品を扱う業態も出始めています。

 
■中古品における人と物の関係

中古品というのは、「一度使った品物」です。
つまり、自分や他の人が使った品物ということです。
まず、この中古品購入についての生活者の実態と意識を見てみると、
「最近1年間でリサイクルショップ、フリーマーケットなどで
中古品を買ったことがある」と答えた人は、1998年には15%でしたが、
2008年には23%と増加しています。
また「今後(も)買ってみたい」と回答した人も、
1998年の19%から2008年には22%に増えています。
急激な変化は見られないものの、この約10年間でゆるやかに伸びていることから、
中古品購入が生活の一部として定着しつつあると言えると思います。


■他のサービス動向

また、同じ中古品を扱うサービスとして、インターネットオークションに対する
行動や意識の状況を見てみると、「利用したことがある」と答えた人は、
2006年の18%から、2年後の2008年には20%に増加しています。
さらに「今後(も)利用したい」と答えた人も、
2006年の34%から2008年には36%となっています。


■中古品の利用経験、利用意向

最近は利用経験、利用意向ともに増えています。
また、注目したいのは経験と意向の数値の差です。
「今後(も)利用したい」の回答数から「利用したことがある」の回答数を引くと、
2006年は16.5ポイント、2008年は16.1ポイントのひらきがありました。
意向が経験を上回っており、今後もこのサービスの利用者拡大が予測できます。
このように、前述のリサイクルショップ、フリーマーケットに加え、
インターネットオークションも含めた中古品の買物行動は、
生活のなかに着実に定着し、今後もその利用が進むことが予想されます。

分野: 高橋幸夫助教 |スピーカー:

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