QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

過去の記事詳細

QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 英国の鉄道料金制度(異文化コミュニケーション/鈴木 右文)

英国の鉄道料金制度(異文化コミュニケーション/鈴木 右文)

10/04/05

今回は、鉄道料金の話など、細々とした、
知らないと損をする話をお教えしたいと思います。
これはどこの外国に行ってもいえることで、その土地の人であれば、
誰でも知っているということが、海外へちょっと行っただけでは
なかなか知らなくて損をしていることがあると思います。


■オイスターカード

イギリスの地下鉄にも、「ニモカ」や「はやかけん」のような
「オイスター(牡蠣)カード」というものがあります。
地下鉄に乗る時に、ペッと改札口の自動改札のところに振りかざして使います。
日本のスイカやニモカのように、コンビニで使える機能があるかどうか
まではわかりませんが、これがないと大変なのです。
ロンドンの地下鉄の最低料金は、現金で買うと正規の片道で4ポンドもして、
ポンドが高かった時代には、日本円で千円近くしました。
ところが、オイスターカードで乗ると、半額以下の1.8ポンドで済むのです。
オイスターカードを知らずにロンドンへ行き、
どこかへ行く度に4ポンドずつ払って1日乗り回し、
何十ポンドも払ったとすると、大変損をすることになります。
1日乗り回すのであれば、1日の乗り放題券を使うのが
いいのですが、毎日定期的に、1回ずつ利用するのであれば、
オイスターカードを作るのがいいと思います。

イギリスの乗車料金は、普通、急行、特急で
区別されない料金体系です。従って、予約を入れる時に
その手数料が数ポンドかかることはありますが、
予約しなければローカル列車で行こうと長距離で行こうと、
運賃、値段は同じになります。
特別な急行料金などは発生しません。
それだけに、普通列車だけで移動している人間にとっては、
何かちょっと割高な感じがしてしまいます。
もしその時に、あるところへ行って、また同じところに
帰ってくるのであれば、往復切符を買うことをおすすめします。


■往復切符の料金

私がよく行くケンブリッジからロンドンまでの2等料金を例にとると、
正規の片道運賃は現在19.1ポンドで、単なる往復では、
気持ち割り引いて、37.0ポンドです。
ところが、行ったその日に日帰りする、あるいはオフピークといい
ピークの時間帯を外して切符を買って乗ると、愕然と安くなるのです。
片道が19.1で、往復が正規で、37.0の場合は、
いつの時間帯や日程で乗っても37.0でいけますが、
日帰りで、9時より前に乗るという形(ピーク)では、32.5になります。
つまり、往復違う日に乗ると、37ポンドですが、
日帰りでは、32.5となり少し減りました。
今度は、往復違う日に乗るけれども、9時過ぎて
オフピークで乗る場合は、28.9ポンドになります。
少し空いている時間帯であれば、安くなるのです。
その次に、日帰りで、かつオフピークで乗る場合は、
20.0ポンドになります。行き(朝)でオフピークの電車に乗れば、
帰りは何時でも安くなるのです。ピークは、9時前です。
正規片道の19.1と比べると、往復日帰りでしかもオフピークで
20.0ですから、ほとんど片道と変わりません。
だから急いで行かなくて、しかも日帰りであれば、
必ずこのタイプの切符を買わないと損をするということです。
日本ではこういうシステムないですね。


■子供料金の違い

それと、子供の料金が違います。向こうでは、
5歳から15歳が子供の料金になります。
日本では、中学生は大人料金になります。
だから、中学生を連れて行って、
向こうで大人と同じ切符を買ったら損をします。
向こうでは、中学生にあたる年齢だと、
大人料金の半額で切符が買えます。

子供の料金ということでいうと、日本から行く時に、
外国人専用、つまりイギリス人からみて外国の人だけが使える
という乗り放題の切符があります。日本でも外国人用に、
ジャパンレールパス(Japan Rail Pass)があるのですが、
英国ではそれに相当するブリットレイル・パス(Britrail Pass)があり、
大人が1枚切符を持っていると、5歳から15歳までの子供が1人、
半額ではなく無料で乗ることができます。
15歳はもう大人だと考えて、大人1人分を買ったら
何万円分も違うので、気を付けて欲しいと思います。
詳しくは色々なところに、相談するといいでしょう。


■大雑把な仕組み

パスのことで、もう1つ日本と違う点は、寝台車に乗る時です。
例えば1日の夜、23時に出る寝台列車に乗ろうとする時は、
パスは翌日(2日)から有効の切符でOKなのです。
本来は日付区切りなのですが、寝台列車だから
1時間おまけしてくれるのです。これは、日本だと
かっちり決まっていて、23時は前日だから、
翌日からのパスを使おうとする時は、その前日の切符で、
出発駅から24時を過ぎて一番はじめに止まる駅までの
乗車券を買い足してもらわないと使えません。
日本と比べると、イギリスは鷹揚だな、という気がします。
サービスも、細かいところまでは気にしない感じが
ありますが、こういう部分も大雑把です。

また、改札口がない駅が多いです。
最近はターミナルを中心にして増えてきてはいますが、
切符を集めない駅もたくさんあるわけです。
では、どうやってチェックしているのかなと思いますが、
切符を持たずに乗る、あるいは違う区間の切符を持っていて
見付かってしまうと、日本だと、「別料金を払って下さい」で済みますが、
イギリスでは、プラス罰金を即払わせられることが多いのです。
だから良からぬことを考えると、もの凄く損をしますので気を付けて下さい。

あと、列車が動いていても、駅の営業時間が、
夜10時で終わってしまうことや、早朝開いておらず
切符が買えないこともありますので気を付けて下さい。
買えない時は、乗車駅証明書を駅で取って行きます。
それと、すぐ乗る人用と前売り切符用の窓口が分かれているので、
間違った方に並ぶと延々と待たされるので、気を付けて下さい。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ