QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

過去の記事詳細

QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 日中陝西協力会が大分九重町で開催(中国経済と産業/国吉澄夫)

日中陝西協力会が大分九重町で開催(中国経済と産業/国吉澄夫)

10/02/17

■町を挙げて会議開催を支援
昨年の12月、日中陝西協力会の年会という、
日中間の第10回の国際会議が九重町で開催されました。
この種の国際会議が九重町で開催されるのは、
初めてということもあり、町を上げて開催を支援し、
地域の活性化の中で、アジア・中国を考えていく
大きな機会になったわけです。

陝西省という中国の省の名前ですが、
これは西安といえば皆さんよくご存知でしょう。
昔、長安の都があった町です。
その地域を陝西省と言っています。
以前にも、この番組で紹介したことがありますが、
中国が西部大開発という大きな政策を掲げて、
遅れた西部地域の開発に取り掛かった1999年に、
西安のある地域、陝西省の関係者と
日本の識者との間で、これを支援していく、
意見交流を行う民間組織として設立されました。
10年間で毎年、経済・社会の諸問題の議論を重ねてきましたが、
今年は10回目で、景勝地、九重町で開催ということもあり、
経済問題以外でも環境の問題あるいは観光の問題を取り上げて
熱心に議論が展開されました。

陝西という町と九重という町を結び付けたのは、
実は私なのです。
私が前に務めておりました会社を代表して
この陝西協力会という会議に何回も出て、
西安の町にも何回も行ったことがありますが、
それがきっかけで事務局の皆さん、
中国側のメンバーの方々とも非常に懇意にしていました。
一方、九州大学に来て以来、福岡の異業種交流会である
福岡ビジネス協議会(FBK)とのお付き合いの中で、
九重町の皆さんとのお付き合いが始まりました。

■トキ“夢”プロジェクトがきっかけ
実は九重町は2002年ごろより、”トキの棲める町作り、環境作りをしよう“
とのスローガンで、鳥類学者の日本文理大学の杉浦教授との協力で
「九重”トキ”夢“プロジェクト」をスタートし、
地球上でトキが自然生息している唯一の場所、
中国陝西省洋県の「トキ保護センター」と交流を続け、
孵化器や監視カメラを寄贈して支援してきました。
また、その後、環境保護運動を支援しているコンビニ・チェーンの
セブンイレブンの「緑の基金」もこれを応援してきました。

私はこの話を聞いて、折角のすばらしい運動を
陝西協力会の関係者と陝西省トップに知ってもらおうと、
一昨年の「第9回陝西協力会」で九重町の活動を
紹介することを事務局に相談したら、
「西部大開発と環境問題」は会議テーマとしてぴったりということになり、
九重町からの代表が西安で発表をおこないました。
またその発表を聞いた陝西省側はさらに熱心に、
次回は九重町を訪問しようと提言、
とんとん拍子で開催が決まり、
昨年12月筋湯温泉において開催が実現したわけです。

■村山元総理も出席して盛会~九重町との環境協力も合意
大分県に元総理大臣の村山富一さんがお住まいですが、
1995年に村山談話で、戦後に1つの大きなけじめを付けたと
中国でも大変尊敬されている日本の総理大臣です。
この会議でもうひとつ特筆すべきことは、
会議にこの村山富一元総理が出席されたことです。
最初は来賓として短時間のみ参加の予定でしたが、
村山元総理自身が、「非常に内容が濃いよい会議だ」と感動され、
予定を変更して、1日半の会議をフルに参加いただきました。
会議の内容は、政治・経済関係、環境問題、
観光問題とセッションが設定されましたが、
特に、観光に関しては、中国側の団長より、
「中国は一時期の家電ブーム、現在の自動車ブームに続いて、
近々必ず海外旅行の爆発的なブームが来る」との発言がありました。
現在、中国には日本人の総人口に近い富裕層が育っているのに、
中国人の日本渡航は個人旅行が認められたとはいえ、
まだまだ制限が多く、頻繁に往復したくても出来ない、
また、不動産を買いたくても買えないなど不満が多々あり、
不便な日本を嫌って、規制の緩やかな東南アジアに
どんどん出かけている実態なども報告がありました。

最後に特筆すべきことは、会議のテーマではありませんが、
九重町開催の発端となった「トキ」に関連して、
会議後の打ち合わせにおいて、九重町と陝西省の関連部門との間で、
環境や農業などに関して今後協力していこうとの基本的な合意ができたことです。
また、今回の会議には九重町の多くの部門の人たちが
直接間接にかかわり、これまで町民が行っていた
環境・農業・観光での町つくりに「アジア・中国」という
ヨコ糸でベクトルが合わさった印象があり、意味も大きいと思えます。
今後の展開を、私なりに支援していくつもりです。

さて、2月25日読売プラザで、「九州の産業とアジア・中国の
農産品ビジネスの活性化に向けて」というシンポジウムが、
午後1時30分から午後5時30分までアジア総合政策センターと
ICABE九州中国ビジネス研究会の合同で開催されます。
農業をあるいは農産品ビジネスをもっとアジアあるいは中国と
つなげていこうということで、日本・北京・香港からの方、
そして「あまおう」を扱っている方も参加します。
興味ある方は、アジア総合政策センターのホームページを
開いていただくと申込みの方法など書いてありますので、
是非どうぞよろしくお願い致します。

分野: 国吉澄夫教授 |スピーカー:

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ