QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

過去の記事詳細

QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 国内自動車アフターマーケットの現状② 国内レンタカー事情 (マーケティング/高橋幸夫)

国内自動車アフターマーケットの現状② 国内レンタカー事情 (マーケティング/高橋幸夫)

10/01/18

今朝は、皆さん一度は利用したことがあり、
最近では非常に身近になってきているのに、
その実態について語られることが少ない、
レンタカー市場についてお話しします。

■レンタカー事情
レンタカー市場は金融危機に端を発する
昨今の経済不況までは緩やかながらも
右肩上がりで推移してきました。
2009年レンタカー市場規模の金額ベースで
約4,650億円と推測され、2010年度も小幅な伸びで、
約4,700億円程度になるという予想があります。
新車が売れずにレンタカー需要が高まっている
という状況です。
レンタカー需要の拡大要因としては、
特に若年層に見られる、休日の遠出など
必要な時にだけレンタカーを利用する
というように、ユーザーの自動車に対する
保有意識の低下によってレンタカーの利用に対する
抵抗感が昨今薄れてきたことがあります。
また、都市部駐車場の賃貸価格の上昇や、
景気の悪化によって企業の経費節減の
一貫として社有車の減少がレンタカー事業の
拡大にもつながっていると考えられます。

■レンタカー商品・価格設定
レンタカーの仕組みですが、レンタカー会社が設定している
稼働率は各社とも60%から70%を目標としています。
また、レンタカーという商品の料金設定は均一化しています。
商品である車両は自動車メーカーの製品であり、
レンタカー各社でラインナップの違いはあるものの、
差別化は非常に難しい状況です。
また、料金設定で劣ることはマーケットでの
競争力を失うことにつながるため、結果レンタカー料金の設定は
コスト積み上げ方式ではなく、業界のプライスリーダー
に追随するかたちで各社横並びの状況になっています。


■中古車レンタカー
レンタカーは、ご存知のように公共交通機関からの
移動手段として利用される機会が多く、
レンタカーの店舗出店は身近な空港或いは
鉄道使用駅周辺を優先して展開されてきましたが、
そのような優先地域には既にほぼ出店を
終えていると考えられます。
そうした中で現在新たなビジネスとして
注目されるのは中古車レンタカーで
ガソリンスタンド(サービスステーション)との
フランチャイズの展開が非常に注目を浴びています。
新車レンタカーと比較して利用料金が最大で半額以下
という設定にもなっているものもありますが、
そのような新しい動きに対して既存のいわゆる
新車レンタカー各社は、従来のレンタカー事業を
中古車レンタカーとは異なるビジネスモデルと考えています。
安易な低価路線によるブランドイメージの
劣化を回避するため、新しくかつ高品質な車両と
サービスを提供する戦略を打ち出しています。

■将来予測
今後は法人需要を主軸に拡大傾向となっていくと思われますが、
その一方、法人の経費削減につながるレンタカーの
利用拡大に対する営業活動が各社の課題でもあります。
法人需要に対する個人需要ですが、
これは、シニア層の利用拡大或いは、
自由度を求める観光客需要を開拓することにより、
拡大が見込めると思われます。
国内の旅客需要の低迷が懸念材料ではありますが、
レンタカー各社はレンタカーの潜在需要を
開拓し尽くしたという感はなく、
まだ拡大の余地があると考えています。
ただし、レンタカー各社とも経営資源には
限りがあるので急速な拡大とはならず、
今後数年間は堅調な微増傾向で
推移すると考えられます。

分野: 高橋幸夫准教授 |スピーカー:

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ