QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

過去の記事詳細

QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 国内自動車アフターマーケットの現状① 国内中古車流通事情 (マーケティング/高橋幸夫)

国内自動車アフターマーケットの現状① 国内中古車流通事情 (マーケティング/高橋幸夫)

10/01/14

■アフターマーケットとは

自動車アフターマーケットは、
新車販売後に発生する自動車の維持や
保有に関連する商品サービス市場のことです。
具体的には、中古車販売・輸出・リース・レンタカー、
それに今、非常に注目されているカーシェアリングなど、
自動車整備、カー用品、補修、リサイクル部品などの
市場の総称です。
そのなかから中古車流通についてお話します。

■中古車流通に関連する新車販売の現状
アフターマーケット規模ですが、
2008年は約13兆5千億円から
約14兆円規模と推計されます。
このマーケットはもともと業種が多岐にわたる市場で、
かつ事業者規模が大小さまざまであり、
事業者数或いは売り上げが正確に把握できない市場です。

まず、中古車流通に密接に関連する新車販売の現状についてですが、
昨今の景気低迷による国内新車総販売台数の低迷があります。
1月5日付日本自動車販売店連合会発表の資料によると、
2009年の新車販売台数は31年ぶりに500万台を割りました。
軽自動車も含めて4,609,255台です。
これは2008年度比マイナス9.3%です。
販売台数がピークだった1990年の約777万台の
約6割にまで落ち込んでおり、
マイナスは5年連続で続いています。
海外に目を向けますと、1月6日に2009年通年の
アメリカ新車販売台数が発表されましたが、
27年ぶりの低水準で約1,043万台でした。

一方中国ですが、2009年通年では
前年比40%増の1,364万台超となり、
市場規模で初の米中逆転という状況になりました。
日本を含めて先進国の新車需要は、既に飽和状態
の感がみられます。

新車販売市場の低迷と、自動車使用期間の長期化ですが、
乗用車の新車登録から経過年数を示す「平均車齢」は
2009年3月で約7.5年となっていて、
前年より0.25年延びています。
景気低迷で一台の車を長く使う傾向、
買い替えサイクルの長期化が一段と
強まっているといえます。

このような状況の下で、自動車アフターマーケットの
約2割以上を構成するカテゴリーである中古車市場規模は、
2008年度販売台数で約430万台、
金額ベースで約2兆5千億円以上と推計されます。
ところが、2009年1月から11月までの
販売台数は約370万台で、年間累計で推計400万台に
届くか届かないかという状況です。
中古車市場では高年式の低走行車といった
良質な車両の発生台数が少なくなっています。
いわゆる良質なタマ(中古車)の不足に陥っているのです。

現在、中古車価格は上昇傾向にあります。
日本中古車販売協会連合会発表の数字ですが、
昨年後半に開催されたオークションの平均取引金額は、
32万3千円で昨年の前半(4月頃)に比べて、
約18%程高くなっています。
これは景気悪化でユーザーの節約志向が高まり、
新車に比べて割安な中古車を求める一方で、
新車販売の低迷によって中古車として
供給されるタマが少なくなっているからです。
経済学の需要供給曲線を思い浮かべたら
理解されると思いますが、需要があるのに
供給が少ない状況で、結果として取引価格の
上昇傾向に繋がっているということです。

分野: 高橋幸夫准教授 |スピーカー:

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ