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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 幸福曲線 (財務戦略/村藤 功)

幸福曲線 (財務戦略/村藤 功)

09/10/02

今日は財務とは離れたテーマになりますが、幸福曲線についてお話します。


■幸福曲線とは?
幸福曲線は横軸を時間、縦軸を幸福度とする平面上に描くことができます。
縦軸は上に行くほど幸福であることを意味しており、

したがって下にいくほど不幸であるということを表しています。
この平面上では、良いことがあると曲線が上に、悪いことがあると曲線が下に向かいます。


■幸福曲線の描き方
毎年、過去を振り返り、良いことがあった場合には「幸福イベント」、
悪いことがあった場合には「不幸イベント」として数えます。

たとえば、その年に2ボックス分の「幸福イベント」と、ボックス分の「不幸イベント」があったとします。
この場合、「幸福イベント」の「2」から「不幸イベント」の「3」を引いた「マイナス1」が、
その年の「幸福ポイント」になります。
これを毎年繰り返して「幸福ポイント」を算出していきます。
その幸福ポイントを先ほどの平面上にプロットして、
それらをつなぎ合わせていくことで、幸福曲線を描くことができるのです。


■記録としての幸福曲線
縦軸の幸福度、すなわちある出来事が1ボックス分か、
2ボックス分か、3ボックス分か、ということは個人の主観で決まります。

また、人は自分にとって都合の悪いことを忘れがちです。
しかし、「幸福ポイント」を計算する際には、そういったことも含めて、
それぞれの年にあった「幸福イベント」と「不幸イベント」というのを思い出して、
1ページの方眼紙の中に書き出していく必要があります。
いわば、その年の自分の人生を1ページの中にまとめていくのです。

そして、ネットの幸せが上がったり下がったりすることで、
自分の人生が良くなったのか悪くなったのかを把握できるようになる、というわけです。


■幸福のトレンド
面白いことに、幸福曲線は下がると上がります。
逆に上がると下ります。

ですから、残念なことに、上がりっぱなしということは通常はありません。
幸福曲線が上がると、もっと面白いことをやってみたいと思うのが人間の性です。

しかし、いざ挑戦するとそんなことは出来ない、
つまり失敗して、幸福曲線が下に向かってしまうのです。

例えば、私は子供の頃、何でも出来る天才少年と周りから呼ばれており、まあまあ幸せでした。
しかし中学に入った途端に、自分が、それ程勉強ができないということに気が付きました。
もう、いくら勉強しても100点を取れる時代は終わったのかと、悲しい思いをしたものです。
それが1回目の谷です。

ただ、人生しょうがないなと思ってすこし回復して、
可愛い女の子がいたりすると、幸福曲線がちょっと上がるわけです。
ですが、大体可愛い女の子はあっち向いて行ってしまうので、また幸福曲線が下がってしまいます。

仕事の現場でも、あるプロジェクトが上手くいくと、
そのプロジェクトよりも大きい次のプロジェクトをすぐに思い付きます。
そうすると、最初は失敗して幸福曲線は下がります。
しかし、成功するまでしつこくやるため、最終的には幸福曲線が上がってくるわけです。

ただ、だんだん年をとると上下の振れ幅が小さくなって、しぼんでくる傾向にあります。
ですから、常に「今までやったこともないようなことをやってみる」、
という気持ちを持つことは重要なことだといえます。


■QBSとの出会い
落ちるだけ落ちると、突然インスピレーションが湧いてくることがあります。
この閃きは10%の頑張りと、90%の運で生まれると私は考えています。

といいますのも、数年前、私がニューオリンズでミーティングをしていると、
九州大学の先生から「会いませんか」という内容のメールを受け取りました。

帰国して東京で話を聞いてみると、
「今度九州大学でビジネススクール作るのでいらっしゃい」ということでした。

このヘッドハンティングは、自分の努力の成果ではなく、
「いらっしゃいと言われたので来ました」という具合で、私はこれを運によるものと考えました。

そして、現在では我が愛する九州大学ビジネススクールの、
可愛い子供たちの幸福曲線を眺めている、という次第です。


■価値体系の三角形
また、幸福曲線に関連したトピックで価値体系の三角形という話もあります。

これは1ページで自分の価値観を書くというものです。

先ほどの幸福曲線の説明でも、
毎年の「幸福イベント」と「不幸イベント」は1ページで書けると説明しました。
その各イベントの横に、説明を書き加えていき、そのコメントの似たもの同士を集めていきます。
そうすると若い頃は「成功したい」とか「いい学校に行っていい会社に入ろうかな」とか、
「出世したい」、というグループが出来上がります。

それが20代後半になってくると「可愛いお嬢さんはどこかにいるかな」ですとか、
「いい男性がその辺にいた」というものが固まってきます。

ハッピーもアンハッピーもその価値観次第という風にだんだん考えが変わっていくのです。
例えば、女性は結婚した途端に、子供の幸せが自分の幸せに変わります。
ですから残念なことに、女性の幸福曲線には旦那さんのことは入ってこないわけです。
この場合、男性は後で気が付いて「しまった、そういうことだったのか!」、
という風に臍をかむことになります。


■人生設計と幸福曲線
価値観の三角形では、幸福イベントや不幸イベントの下に、
幸福な経験と不幸な経験を書くことを通じて、抽象的な目的が現れてきます。

人によってその目的は違います。
その目的をそのまま維持するのか、それとも新たな目的を設定するのか、ということは重要です。
目的が変われば価値観も変わってきますし、その影響を受けて幸福曲線も変わります。

そして、この幸福曲線と価値体系の三角形の過去を眺めて将来をプランする、
これこそがまさに人生設計であるといえます。

分野: 村藤功教授 |スピーカー:

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