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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > ABACについて (ファイナンシャルマネジメント/平松拓)

ABACについて (ファイナンシャルマネジメント/平松拓)

09/10/14

■自己紹介

4月からQBSの教員となりましたが、それまで29年間は
三菱東京UFJ銀行に所属していました。
その間、調査セクションや米国の現地法人駐在、
さらに国際金融・通貨問題研究のためのシンクタンクでの勤務、
昨年6月までは日本の自動車会社の海外現地法人でCFOなども担当しました。
QBSではファイナンシャル・マネジメントを担当しています。

今日と次回は、QBSに来る前に関わっていた業務の中から、
直前まで担当していましたABACという、
ビジネス界の国際的な委員会についてご紹介をします。

ABACは、APEC Business Advisory Councilの略です。
ABACという名前自体に馴染みがある方は少ないでしょうが、
APECという国際的な枠組みについての名前はご存知の方も多いでしょう。
これは、Asia-Pacific Economic Cooperationの略で、
アジア太平洋地域の持続的な発展を目的として
1989年に発足した国際的なフォーラム(会議体)です。
アジア太平洋地区の21の国、地域が加盟していまして、
地域の貿易投資の自由化、円滑化、経済技術協力などを
主要なテーマとして議論をしている官による枠組みです。
APECは、その名前の通り、アジアならびに
環太平洋の国々が参加している枠組みです。
珍しいことに、中国・台湾・香港が同じ枠組みの中に入っています。
この枠組みのもう1つユニークな点としては、
最近注目度が増しているG20のメンバーが9ヵ国、
残り12がG20の非メンバーで、バランスのとれた枠組みでもあります。
ABACは日本語ではAPECビジネス諮問委員会という名称で、
APECの正式な諮問機関であり、官の枠組みであるAPECに対して
ビジネスの観点から提言を行うことが使命です。
各国のビジネス界から3名の委員が、
それぞれの国の首脳によって任命され、
日本からは現在三菱東京UFJ銀行の渡辺顧問、
三井物産の相原顧問、東芝の森本常任顧問の3名が、
任期の3年にわたる活動をされています。

APECでは、1年を通じて外務大臣・貿易関係大臣・
財務大臣などの各大臣による閣僚レベルの会合と、
その準備のための高級実務者会合などが開催されています。
そこでは、非拘束・コンセンサスベースの議論が
積み重ねられ声明が採択され、例年11月には、
サミット(首脳会合)が開催され首脳声明が採択されます。
これに対してABACの活動は年4回開催される本会議が中心となり、
3回目までにAPECの各閣僚レベル会合や
首脳会合あての提言のとりまとめを行います。
とりまとめられた提言は、議長国からそれぞれの
閣僚レベル会合や首脳会合あてに提出されます。
日本では、この機会に3人の委員が、首相・外務大臣・経産大臣を訪問して、
提言についての報告を行うことが通例です。
4回目の会合は、APECの首脳会合に先立って、
同じ場所で開催されますが、そこでは通常の議論に加え
ABAC委員及びAPECに参加する首脳との懇談も行われます。
昨年のAPECの議長国はペルーでしたので、
第4回目の会合ならびにAPEC首脳会合はリマで開催されましたが、
そこでは麻生首相やロシアのメドヴェージェフ大統領なども交え、
委員および首脳との懇談が行われました。

分野: 平松拓教授 |スピーカー:

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