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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 観光州、九州のためのマーケティング戦略 (マーケティング/出頭則行)

観光州、九州のためのマーケティング戦略 (マーケティング/出頭則行)

09/09/30

2008年10月観光庁が発足し、観光立国日本が宣言されました。
リーマンショック等の影響で予定通り進んでいないのですが、
2010年までに日本に入国する人数を、2008年の835万人から
1千万人まで増やす、留学生も30万人という目標を定めました。

九州は北海道と並んで観光資源には大変恵まれています。
火山があり、温泉があり、風光明媚で季節感もあります。
その九州をどうやって観光立州にするかという
マーケティング戦略を考えてみたいと思います。

まず海外から観光客を入れようとしているわけですから、
マーケティング上ターゲットを何処にするかが非常に大事です。
ターゲットにはコミュニケーションのターゲットと
実際のターゲットがありますが、バカンス慣れしたヨーロッパの人達を
ターゲットにしてはどうだろうと思います。

彼らは長いバカンスを取り、休暇慣れしているので、
仮想的なコミュニケーションターゲットをヨーロピアンとしますと、
それがトリガーになって、アメリカあるいはアジアの富裕層の
来日も促すだろうということです。
コミュニケーションターゲットをヨーロッパとした時に、
ヨーロッパから九州を眺めてみる必要がありますが、
そのとき指宿の砂風呂、活火山の阿蘇山、由布院の温泉、
あるいは博多の豚骨ラーメンだけではパワー不足なのです。
東京は圧倒的な観光誘引力がありますが、それは東京見物だけではなく
富士山あるいは京都観光と一つのルートになっているからです。

九州内では域内の観光地が競合していますが、
対外的に考えると、九州全体が1つの観光の塊になるように、
全体が観光ルートを形成するような施策が非常に重要です。
今、道州制ということが現実感を持って語られ始めていますが、
道州制との親和性も非常に高いと考えられます。
九州を全体として考えない限り、
観光立州九州はまずありえないと思います。

ヨーロッパは国が違っていても地続きで、
今やEUというマーケットが出来、1つの観光圏になっています。
マレーシア、シンガポール、香港をMal/Sing/Honといったり、
欧州をロン・パリと呼ぶなど、ツーリストは観光先を
ひとつのルートで捉える傾向があります。

九州は元々アジアのゲートウェイとも、ポータル玄関口とも言われ、
距離的にも文化的にも東アジアと非常に近いのです。
ヨーロッパから考えたら、九州を起点に上海・ソウル・台北を観光できれば、
4つの国、4つの文化を含む大変魅力的なルートになるでしょう。

観光立国日本といいますが、九州で考えた場合、
むしろ上海やソウルや台北と協調して、
1つの観光ゴールデンルートを確立していくという
考え方が非常に重要です。
そうすれば域内の移動も非常に活発化し、
九州内も活発になるだろうと思います。

上海やソウルや台北と共に1つの観光圏を作るということは、
日本では九州だけに出来ることです。
九州は東アジアにおける日本のハブとして東アジア全体の観光圏を形成し、
各国が協力し合っていくというのが非常に大切です。
こういう観点なしに観光立国日本というのは戯言に過ぎないでしょう。

分野: 出頭則行教授 |スピーカー:

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