QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

過去の記事詳細

QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > もう1つの中国自動車産業動向「中国中古車流通事情」①(マーケティング/高橋幸夫)

もう1つの中国自動車産業動向「中国中古車流通事情」①(マーケティング/高橋幸夫)

09/09/02

今日は、中国における自動車産業の進展についてふれながら、
中古車取引を中心とした「もうひとつの」中国自動車産業の
現状についてお話しようと思います。


■データから見た中国の自動車産業

中国と日本の統計データから中国の
自動車産業について考えてみようと思います。
中国国内の自動車保有台数は、
2007年のデータでは、約4,250万台となっており、
日本は、約7,570万台となっています。
保有台数でみれば、中国は、日本の3分の2程度です。
しかし、販売・生産台数の面から対比してみると、
中国新車販売台数は、2008年約938万、
2009年度上半期で609万台と前年比17,7%増加、
半期ベースで初めてアメリカの408万台を抜き、
世界一の市場となっています。
通年でも世界一になるのは確実な状況です。


■中古車販売台数の増加

中国の新車販売台数と保有台数の増加に伴い、
中古車販売台数も増加しています。
今後、中国の市場で、有望なものの1つとして、
中古車市場というものがあります。
中国の国内主要中古車交易市場
(のちほど詳しく説明します。)の
中古車販売台数は、190万台に達しています。
2009年度には300万台に到達する可能性もあります。
これは、政府の買い替え補助政策の影響で
中古市場に出回る車両「タマ」が増えたからです。
上海市では、中古車市場で補助金対象となる
買い換えの手続きもできるため、
中古車市場に出回る「タマ」の数が急増したのです。
このような取引量の増加よって、
価格が安くなったことも需要を後押ししています。


■中国の中古車事業に関する政策

中国の自動車産業政策をみると、
新たな動きがすでに数年前から始まっています。
2001年のWTO加盟以降、
これまであった外国産輸入車に対する規制撤廃や、
外資規制の緩和などが進められています。
これによって、ディーラー網、中古車販売、整備など、
新たな外資による進出が見込まれています。
その中でも有望なものの1つとして中古車事業があります。
今回は、その現状について考えてみたいと思います。


■中古車交易市場での取引

中国では、中古車取引の形態が特徴的なものとなっています。
簡単に説明すると、政府の指定する中古車交易市場で
ブローカーを介して売買されています。
中古車として販売したいユーザーは、
中古車交易市場で売りたい車を展示して、
価格およびブローカーの連絡先を掲示します。
価格は、この中古車交易市場の査定基準によって
標準的な価格が設定され、買いたいユーザーは、
そのブローカーを介して売買契約と名義変更を行います。

このように、中古車は、この中古車交易市場で
取引がおこなわれています。
2008年のデータでは、中国国内600か所以上の
交易市場が存在するといわれています。
中古車交易市場の中には、中古車の価格査定、
名義変更処理、自動車保険、納税などの
諸手続をするスペースが併設されており、
「ワンストップ・サービス」が提供されていて、
ユーザーにとっては一見便利そうに見えますが、
交易市場を利用せずに中古車売買を行いたい
ユーザーにとっては不便であるのは明らかです。

中国政府が、このような非効率的な形態を
採用している理由を、明日お話したいと思います。

分野: 高橋幸夫助教 |スピーカー:

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ