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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > マーケティングはフィールドサイエンスである (マーケティング/出頭則行)

マーケティングはフィールドサイエンスである (マーケティング/出頭則行)

09/08/03

フィールドサイエンスといいますと、
実際に野外に出て、
色々なものの生態あるいは行動をチェックして、
それを記述して分析するという学問の分野です。
例えば考古学、人類学、あるいは今人気のある文化人類学などでは、
日本でも川喜田二郎や梅棹忠夫などを輩出していますが、
こういう分野をフィールドサイエンスと言っています。

マーケティング科目を持たない大学も多く、
持っている大学でもマーケティングの位置付けというのは、
通常は社会科学の中に経済学があり、
経済学の一部として経営学があり、
経営学の中でマーケティングがあるというような
位置付けになっています。
学問的にはマーケティングの下に広告があるという関係です。

ところが、むしろマーケティングというのはフィールドサイエンス、
文化人類学的なものではないかという感触を私は持っています。
文化人類学というのは、ある種族あるいは部族に、
長期間密着してその生態あるいは行動を観察、記述、分析、そして相対化します。
この観点から言うと、消費者を基点とするなら、
マーケティングというのは、非常にフィールドサイエンス
あるいは文化人類学にも似てくるでしょう。
したがって消費者、つまり最終ユーザーの生態
あるいは行動を実際に観察するとことは非常に大事です。

消費者を観察するということは、
実際には購買がどのように行われているか、
その実態を観察することです。
通信販売あるいはネットオークションなど無店舗の場合もあります。
例えば「ジャパネットたかた」の場合、
販売の場はテレビになるでしょう。
実際、高田社長もある雑誌で言っていますが、
テレビ制作の現場が一番大事で、
自分が本当にいいと思った商品を紹介するとよく売れるそうです。
ネットならばホームページのレイアウト
あるいはアーキテクチャーが大事でしょうが、
通常は店舗です。
店頭での消費者の購買行動を観察する必要があります。

B-to-B(企業間取引)だから、
マーケティングに関係ないという人も多いし、
実際マーケティングは最終消費者との関係が深い企業
或いは商品を扱っている場合が多いのです。
けれども、B-to-Bのビジネスであっても、
最終的にそのビジネスを支えているのは消費者です。
したがって特にマーケティングが必要とないと思われるB-to-Bビジネスでも
最終消費者の姿を把握することは非常に重要です。
そうすることで、新しいビジネスのチャンス
あるいはアイデア等が生まれてくるのだと思います。

マーケティングは、
学問的には経済学あるいは経営学として机上で議論を行いますが、
最終消費者のいる現場に足を運ぶことが重要になります。
鉄も最後は車になるわけですから、
今後の車のトレンドは製鉄会社にとっても非常に重要なファクターになってくるのです。

分野: 出頭則行教授 |スピーカー:

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