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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 民主党党首交代(財務戦略/村藤 功)

民主党党首交代(財務戦略/村藤 功)

09/06/19

■民主党党首交代劇と鳩山元総務大臣辞任
今回は、民主党の党首交代というテーマでお話しさせていただきます。
西松建設の問題で、小沢元代表は突然辞任しました。
しかし、すぐに辞めるのかと思っていたらそうでもなくて、
捜査が入ったのは自民党の陰謀だということをずっと言っていて、
このまま辞めないのかと思っていたら、結局辞任してしまいました。
小沢元代表としては次回の選挙で自民党から民主党に、
政権交代するために、自分が邪魔になっては駄目だ、
という思いがあったのでしょう。
衆議院選挙は今年の8月か、もしくは任期満了の9月か、
というところですし、それまでには新たな体制を整えたいということで、
代表が代わったのです。
これが鳩山さんになるのか岡田さんになるのかということで争い、
鳩山代表が誕生しました。
鳩山代表はよく、友愛と言っている方です。
少し抽象的な感じもありますが、それが元首相の、
おじいさん譲りとも言われたりしています。
お父さんは元外相で、弟さんは元総務大臣です。

鳩山元総務大臣は、私は正しいから絶対に辞めない、
と主張されていましたが、結局麻生首相に辞めさせられました。
一方の日本郵政の西川社長も実は疑問がある部分があります。
私は、財投改革や郵政改革を是非進めて欲しいと思います。
しかし西川社長が適任者かどうかは分かりません。
西川氏は三井住友銀行にいる頃から、
ゴールドマン・サックスとの提携や、
三井住友銀行が調達した資金を全部ゴールドマン・サックスに、
運用させたとか、またそれに反対した取締役会全員に対して、
言うことが聞けないのなら辞めろと言って無理矢理通したとか、
昔から色々と強引な人だと噂されています。
鳩山元総務大臣は、オリックスやかんぽの宿などの問題を、
特に主張していましたが、論点がずれてしまい、
何を非難しているのかよく分からないという印象の中で、
辞めさせられてしまいました。


■民主党の政策と消費税
民主党は、鳩山代表となりましたが、彼がどのようにしたいか、
ということが今ひとつ分からない状況です。
ただ自民党にずっとやらせてきたので、鳩山代表になることで、
新しい観点で政治を変えてくれるのではないか、
という期待がないわけではないです。

私が最も期待している民主党の政策は、
省庁別管理の局長以上のところに、国会議員を、
1人ずつ当てるというものです。
そうすると、省庁別連結財務諸表の内訳としての、
連結局別財務諸表が国会に提出されて、例えば、
国土交通省で国土交通省大臣だけが責任をとるのではなく、
道路局長や住宅局長といった人たちが、政治家に監視されながら、
中期計画や予算を作り、その予算と決算を比較しながら、
現在の状況を証明しなければならなくなります。
行政として将来行わなければならないこと、
現在行っていることが数字で明らかになりますので、
行政が大きく変わっていく可能性があります。

民主党は、消費税は当分上げないと言っています。
自民党は、今は確かに上げられないが、景気が良くなってきたら、
上げたいと言っています。
これは以前から麻生総理が言っていることです。
ただ、民主党が上げないと言っている根拠は、
現在は様々なところで無駄をしているため、
その無駄を省けば消費税は上げなくて済むというものです。
しかし、無駄がどの程度あるか実際はよく分かりません。
無駄はこれから発見して省いていくと言っていますが、
あまり発見できないと、あまり無駄を省けなくなります。
鳩山代表の言う友愛とは、政府が困っている国民を、
助けてあげるという考え方なので、お金がかかります。
個人が勝手にやればいいという自由主義の考え方と、
対極にある、困っている人たちは国が助けてあげる、
という考え方なのです。
しかし誰のお金で助けるのかというと、政府のお金です。
そのためどこかで消費税を上げざるを得なくなってしまいます。
年金でも基礎年金という最低の生活部分は消費税を上げて、
そこを財源に払うという方針を民主党も出しています。
ですから消費税が上がってくる可能性が、
ないわけではありません。
我々選挙権を持っている人間も、民主党は消費税を上げない、
と勘違いはしないようにしないといけないですね。
いずれ上げることにはなりそうだけれども、
すぐにではないという程度のことです。

■大きな政府から小さな政府へ
自民党は小泉総理の頃まで、小さな政府を作ると言っていました。
しかし100年に一度の危機となったのだから、
どんどんお金を使うということで、またお金を借りて、
行政サービスを行う方向に走ってしまっています。
当然プライマリーバランスを達成することも、
先送りすることになってしまいました。
日本の場合、自民党はお金を使う大きな政府の方針で、
これまでやってきました。
本来であれば、アメリカの共和党と民主党のように、
共和党が小さい政府志向、オバマ大統領の民主党が、
大きな政府ということになるのが普通のパターンです。
しかし日本では民主党でも大きな政府になりそうです。
私に言わせれば両方とも小さな政府でやるべきだと思います。
現実問題そうなってないことが困りものです。

分野: 村藤功教授 |スピーカー:

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