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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 英国の食文化(異文化コミュニケーション/鈴木 右文)

英国の食文化(異文化コミュニケーション/鈴木 右文)

09/03/24

■イギリスの食文化
今日は文化についてお話します。
イギリスの食事はおいしいというイメージがなく、
現に行かれた方を捕まえて聞いてみても
あまり美味しいという印象はないようですが、
この原因は食に対する考え方に違う面があるのかなと考えられます。
いわゆるフランスとイギリスの、
今までの仲たがいというような中で、
フランス的な食べ物の文化に対する若干の反感もあるような気もします。
そして、北の大地ですので、
いわゆる食べ物の材料の種類というのが
ものすごく豊富だというわけでもなく、
ものすごく凝ったものが発達したというわけではありません。
ただし、シンプルなものがそのままに
非常においしいというお店はあちこちにあるわけで、
それをきちんと味わったかどうかで印象が変わるように思われます。
前回お話したイギリスの料理の代表的な
イングリッシュブレックファスト(English Breakfast)も
最近では食べられなくなっています。
朝は時間がないということもあり、
シリアル等で終わりにするというような人も多く、
その分日本と同じで夕食をたくさん食べるという人も多いようです。
伝統的なものが徐々に失われていく傾向にあるのは
イギリスも同じです。なかなか、
こういうきちんとしたイングリッシュブレックファストを
食べられるところも少ないです。
これらを食べたい場合、イギリスのホテルに行った時に、
頼めば出てきます。
通常はコンチネンタルかどっちにするかと言われますし、
私などは欲張りですから、
ボリュームのあるブレックファストの方を注文します。
このイングリッシュブレックファスト、
ちょっと文化的に気を付けてほしいのは、
スコットランドやウェールズは、イングランドではないので、
ウェルシュブレックファスト(Welsh Breakfast)とか
スコティッシュブレックファスト(Scottish Breakfast)と言う方がいいし、
あるいは、その全体をまとめて言うのであれば、
ブリティッシュブレイクファースト(British Breakfast)
という呼び方で注文すると、
向こうの方も不快に思われないのではないかと思われます。
イングリッシュってよく英語だからといわれますが、
ブリテン(Britain)の言語だというふうに考えると、
歴史的な背景がありますので、
イングリッシュ、イングランド、イコール、
イギリスという覚え方は危険だなと思われます。

■イギリスの外食
イングリッシュブレックファスト(English Breakfast)は、
家庭料理のように思われますが、
外食する場合の中身は昔から、植民地その他の関係で、
インド料理あるいは、中華料理がとてもたくさんあります。
どんな小さな町へ行っても、インド料理、
中華料理の店は1軒はあるような形で浸透しています。
その他、最近は、他のアジアの国、
ベトナムとかタイとかの料理も多いですし、
もちろん、他のヨーロッパ系の料理店もたくさんあります。
中には韓国料理、日本料理というのも、
最近では少しずつ出てきています。
ただ、外食というのは、概して値段が高いので、
私たち福岡の人が気楽にあちこちへ
かなりの頻度で出かけるような形では出来ないようです。
イギリスで食べる中華料理とかインド料理と
日本で食べる外食の中華料理やインド料理を比べると、
現地の味と比べて、輸入された国の味覚に合わせるというところは、
やっぱりあるように思われます。
ただ中華系の方、インド系の方が、多数移住してらっしゃるので、
いわゆる純粋な味を出す店というのも多いようです。
この傾向は最近の日本でもみられます。

■健康食
昔からシンプルな素朴なものを食べているせいか、
肉なら肉、魚なら魚で大量に消費するんで、
栄養的にはバランスを崩すというような場面が多いように思われます。
その反動なのかもしれませんが、
ベジタリアンの人が非常に多いです。
向こうのレストランは、大抵の場合、
これはベジタリアン用というようなメニューは四角で囲むとか、
マークを付けるとか、必ず表示をしています。
日本はその水準までまだいってはいませんが、
それだけ向こうには
ベジタリアンの人が多いということが言えるかと思われます。
また、食習慣としてどうしても我慢できなくて
食べてしまうということが多いのですが、
地下鉄の駅に、チョコレートの自動販売機が置いてあります。
ニブラーズ(nibblers)という食事と食事の間に、
様々なものをポツリポツリと食べてしまうという人が多くて、
その習慣からの離脱というのが、
イギリスのテーマかなという気がしています。
そのお陰かどうかはわかりませんが、
いわゆる日本食も流行っており、ロンドンなんか歩いていると、
回転寿司も多いし、一つ一つの寿司をラップで包んだ、
スーパーで見かけるようなスタイルで陳列しているお店もあります。
もともと海にかこまれた国ですから、
魚を食べるということにはあまり抵抗がないように思われます。
日本とイギリスの文化で共通なものも結構多いなと思われます。
1つだけ例を挙げると、向こうで、キッパーと呼ばれる、
魚の燻製です。かつて和風旅館にイギリスの方を招待して、
朝食に出てきた魚の干物が大丈夫かなと思ったんですが、
「何言ってんだよ、これは俺のところでも食ってるよ」ということで、
その正体はキッパーでした。
これはアメリカの方とは、随分違うなと感じました。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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