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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 特別入試について①[アジアビジネス] (マーケティング/出頭 則行)

特別入試について①[アジアビジネス] (マーケティング/出頭 則行)

09/01/05

■QBSのアジアシフト
QBSは、2月に特別選抜枠の入試を行い、
MOT(Management of Technology)とアジアビジネスについての、
人材育成を図りたい企業の推薦を受けた人たちを募集します。
これについては若干名の募集です。
本日は、QBSが創設6年目を迎えていますが、
なぜアジアシフトをとっているのか、
という辺りから話を進めさせて頂きたいと思います。

アジアの勃興といわれて久しいですが、
大変顕著な金融恐慌の折に、東アジアは比較的堅調な成長を、
見せようとしています。
そういう中で、日本は、少子高齢化で人口が減っていき、
大きな日本市場だけを土台だけにしては、
成長がなかなか望めなくなってきています。
従って、日本が持続的に健全な成長をするためには、
どうしても、この勃興する、成長するアジアと、
インテグレートしていくという必要が出てくるわけです。
そういう中で、九州、福岡は、アジアのゲートウェイと、
いわれてきています。
常にアジアに対する玄関口になっているという、
地理的な特性もあり、今後九州は、
日本の成長のエンジン役を果たす、
そういう位置付けになっていくだろうと思います。

この6年位で、徐々に成果として感じるところもあります。
修了生たちが、随分とアジアで活躍し始めていますから、
経済が日本・その他のアジア地域と一体化しつつあるな、
という実感をもっています。
QBSが、アジアシフトをとっている目的として、
アジアビジネス研究のハブになりたいと、そんな野望もあります。
ですからアジアを仕事の舞台としている方々の特別選抜枠を設け、
試験を行うということであります。


■アジアビジネスとMBA
MBAプログラムというのは、
欧米のセオリーを学ぶところでもあるわけです。
会計原則にしても、よくいわれるマーケティングの4P、
バリューチェーン、サプライチェーンマネジメントなど、
そのようなセオリーにしても、西欧から輸入した概念です。
そういうものをまず学ぶという場ではあるのですが、
このアジアは数十年の間に、市場原理を活かしながらも、
独自の資本主義の発展をしてきています。独特の発展です。
例えば、日本も戦争が終わって60年ですが、
いわゆる株主資本主義国と、日本は言えるのかというと、
どうもたたずまいが違っているようです。
よく人本主義と呼ばれますし、
アメリカの株主資本主義と少し違った形で発展しています。
隣国の中国を見ても、25~30年前から、
市場原理を取り入れていますが、
かつ共産党一党独裁でコントロールされています。
土地の所有は基本的に認められてないという中での、
市場原理との共存ですから、
これも極めて独特な発展であると言えます。
同じく隣国のベトナムも、共産党一党支配ですが、
門戸を開放して、市場原理を取り入れて、
とてもユニークな資本主義の発展をしてきています。
シンガポールでは、随分と色々なコントロールを、
シンガポール市民に課しつつも、
やはり市場原理というのを徹底させているという面があります。
シンガポールも、顕著な成長をしてきています。
我々は、様々なセオリー、原理などを欧米から取り入れて、
それを勉強していますが、こういう新たな発展を見ると、
アジアに学ぶというような時期にもきているのかな、
と思います。
特に、経済危機がずっと続いている状況の中で、
これまでのやり方を追従するということではなくて、
何かこれまでにないものを生み出すには、
アジアを見なければいけないということがあります。


■バングラディッシュの新ビジネス
今、中国やベトナムやシンガポールの例を出しましたが、
バングラディッシュもユニークな成功例があります。
バンクラディッシュというと皆さん、
非常にまずしい国ということを思いがちです。
実際、一人当たりGDPが決して豊かな国ではありませんが、
この国では新しいビジネスモデルの銀行が生まれています。
貧者むけのいわゆるマイクロファイナンス(小口金融)の銀行です。
それは、営利を追求しますが、株主に配当はしない。
元本を保証されながらも株主に配当は出さずに、
得た利益を、更に再投資して貧しい方々への融資を、
拡大していくというような新しいビジネスモデルです。
従来、銀行のビジネスを普通考えると、
お金のない人にはまず貸さないですよね。
担保のない人には貸しません。
じかしこの銀行の方針は、まったく反対です。
貧しい人にしか貸しませんし、また担保がなくても貸します。
そして女性や主婦に優先的に貸しています。
従来の銀行業務、ビジネスとは180度違うビジネスモデルであり、
しかし持続的成長を果たしているというものです。
このようなビジネスモデルを見ると、
まさしくアジアに学ぶ時代が来ているのかな、
と実感しています。

明日は、このマイクロビジネスと言われている、
バングラディッシュで生まれた、
貧しい人々への融資銀行ビジネスについて、
お話しさせて頂きたいと思います。

分野: 出頭則行教授 |スピーカー:

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