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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 政治家の進化と度合いを測るものさし(国際企業法務/岡田昌治)

政治家の進化と度合いを測るものさし(国際企業法務/岡田昌治)

09/01/01

■政治家の進化を測るものさし

私は、「政治家」という種があるとすれば、
その政治家の進化の度合いを測るものさしは
何かというと、どれだけ自分を犠牲にできるか、
自己犠牲の度合いだと思っています。
いわゆる、ノブレス・オブリージュ的な発想で、
「人のために、世のために働いているか」ということが、
政治家の進化の度合いを測る、唯一のものさしだと思います。
そういう観点から、日本の政治家をみてみると、
立派な政治家もおられますが、おしなべて考えると、
クロマニョン人レベルであって、まったく進化していない。
つまり、自己犠牲の度合いが高くない政治家が、
残念ながら、日本にははなはだ、
多いのではないかということです。


■市民としての権利と義務

議会制民主主義という政治の歴史が、
日本は浅いので、まだまだこれから
進化していかなければいけないとは思いますが、
あまりにも、自己犠牲の精神が低すぎると思います。
ただ、問題なことは、そのようなクロマニョン人レベルの
政治家を選んでいるのは、我々市民であるということです。
「市民」という種があるとすれば、我々市民も、
クロマニョン人レベルで進化をしていないと言えます。
では、市民としての進化を測るものさしは
何かと言いますと、どれだけ市民としての
権利と義務を自覚しているかだと思います。

市民としての義務と権利について、
税を例にとってお話しましょう。
納税義務によって、当然のこととして、
どんどん源泉徴収などで、税金がひかれる
仕組みになっています。
しかし、税についての権利は忘れがちです。
私たち納税者は、税金がどのようなことに、
効率よく使われているかどうかを知る権利があるのです。
税金を義務として、当然のこととして納めている一方で、
その権利については、全く自覚していない市民が多いのです。


■社会システムの問題

これは、日本の社会システムの中の問題だと思います。
以前、お話したと思いますが、アメリカは
住民投票をお金で買うことができます。
住民投票に関わる費用を半分出すので、
何かの案件について住民投票をやりたいと、
一市民が行政に要求した場合は、行政当局は、
住民投票を実施しなければならない仕組みになっています。

例えば、市長選挙や国会議員の選挙、
大統領選挙がある時には、
必ず投票の対象に住民投票の項目が
いっぱい並んでいます。
つまり、投票場に行くと投票用紙に、
住民投票の項目について、
YES、NO、を書く欄があります。
住民投票は、本当に頻繁に行われ、
かつ住民投票の結果は、
住民が選んだものなので、絶対的なものです。
ひるがえって日本を見ると、住民投票は、
住民投票までたどり着くために、
色んなハードルがあり、
しかも、住民投票の結果は、
参考程度としか扱ってもらえません。

以前、そのニュースを聞いたアメリカの友達からは、
「日本は、本当に民主主義なのか?そういえば、
日本は、市民革命、一度もしていないな」と言われました。
私達日本人も、市民としての権利と義務を
きちんと自覚して、実行していく必要があると思います。
もっともっと市民としての自覚を持って、
政治にも参加して、意見を言う必要があるのです。


■新空港問題と市民の意識

新空港問題に対しては、
私は、賛成、反対という話ではなく、
その前提となるデータに問題があると主張しています。
パブリックインボルブメント(市民参画・住民参画)の
一環で、説明会が行われているのですが、
需要予測やウィンドカバレッジ
(過去の風速・風向などの観測データをもとに
横風に影響なく離発着できる気象条件を数値化したもの)など、
検討の前提となるデータが、
どこから出てきたデータなのか、
その正確性はどうなのか等々について
十分に市民が理解できるような
説明がなされていないのです。
それで、そのデータについて、疑義があるから、
きちんととりましょうという話をしています。

このようなプロジェクトに対して、市民、
あるいは住民として関っていくことは、
先ほどの市民の権利と義務を自覚するために、
とてもいい機会だと思います。
例えば、説明会などに国土交通省、県、
市の職員の方々が来られて、
直接話をすることで、彼らの考え方や
政治的背景を身近に感じることができます。
市民が、市民としての権利と義務を自覚し、
変化することで、日本は良い国に変わっていくと思います。


■2009年の抱負

1、中洲キャラからの脱却
2、放送前に、原稿を作る
3、ブログを修正する

分野: 岡田昌治准教授 |スピーカー:

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