QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

過去の記事詳細

QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 大分九重町の中国との環境交流(中国経済と産業/国吉澄夫)

大分九重町の中国との環境交流(中国経済と産業/国吉澄夫)

08/12/16

■日中陝西協力会議

陝西省、西安で開かれました、
日中陝西協力会議に参加してきました。
中国で、西部大開発というプロジェクトが
スタートしたのが1999年で、
今回で9回目を迎えました。
この年から、陝西省の関係者と日本側の
有識者との間で、民間交流組織として、
意見交換会を行おうということから、
スタートしました。
中国側は、陝西省の副省庁クラスの人、
日本側は、元中国大使の佐藤嘉恭さんが
会長を勤め、お互いに、非常にレベルの高い
意見交換を続けておられました。


■西部大開発に関して

この会の議論の内容は、
西部大開発に対して、
日本の産業がどういう形で協力できるのか
というのが基本で、非常に広い観点から
議論をしていきました。
私自身も、4、5回参加しています。
分科会に分かれており、その中でも
中国西部の環境問題を大変重視しており、
環境分科会が存在します。
この分科会に、私が橋渡し役になりまして、
大分県の九重町の代表の方に、
環境保護に対する九重町の試みという
プレゼンテーションをしていただきました。
大変評判は良かったです。


■九重トキ夢プロジェクト21

九重町では、5、6年前に、
日本文理大学で鳥類の研究を
されている杉浦教授の仲介で、
鳥のトキに関連して、
「九重トキ夢プロジェクト21」という
NPO法人を設立しました。
トキが自然生息している、地球上の
唯一の場所である中国陝西省洋県や、
陝西省野生動物保護センター
と長年交流を続けています。

トキは、日本では、100年前は
各地に生息していましたが、
農薬の影響や自然環境の悪化で、
1981年に野生のトキが絶滅しましたが、
一部保護されて、最後まで残っていた
佐渡のトキも、2003年に亡くなりましたので、
厳密に言うと、日本産のトキは絶滅したわけです。
そして、1999年に、中国の洋県から
トキのつがいを中国政府からもらい受けました。
その後、そのトキを、佐渡でずっと繁殖させ、
現在、大体100羽位まで増え、
その内の10羽が先だって放鳥されています。


■中国と九重町の交流

中国、洋県という町では、野生のトキが、
1980年代の初めに7羽発見されました。
保護によって現在、大体1000羽まで増えました。
この洋県の町と九重町が、5、6年前からの
交流過程でも、九重町は、基金を募って、
繁殖用の孵卵器、監視カメラを提供して、
応援してきた経緯があります。

九重町のプロジェクトは、
トキが住める街づくり100年という、
大きな夢のあるプロジェクトです。
現在、九重町に、トキがいるわけではありませんし、
トキをもらうということが目的でもありません。
トキが住めるような自然環境を
作って守ろうという自然保護の運動です。
九重町の位置している九重連山は、
福岡の筑後川の水源になっています。
上流に住んでいるものが、
決して自然を汚してはいけないという思いから、
トキの住める自然環境を皆で作ろうとして、
町をあげて取り組んでいます。
陝西省と交流すると同時に、
佐渡との間でも、子供たちが、
トキ子供大使ということで、
行き来して、交流しています。

陝西協力会の会議では、
交流の様子や自然環境を守る運動を、
九重町の副町長から、報告されると、
中国側からも絶賛を受けました。
中国側の会長からは、会議終了後
「来年の会議は是非九州でやりたい」
とも言っていただけました。
九重町にトキの住む陝西省のトップの方が、
おいでになる日も遠くないと思っています。


■環境の鳥

今回の会議の後、トキのいる洋県にも行ってきました。
西安から、300キロ位離れていましたが、
九重町の皆さんと一緒に行き、
野生のトキが実際に飛ぶ姿を、
この目で見て来ました。大変感動しました。
参考までに、中国語で、トキのことを、
朱鹮(ズー・ホワン)といいます。
漢字で書くと、朱色の朱、これは変わりませんが、
鹮(ホワン)というのは、日本にはない漢字で、
環境の環のつくりの方、これと、その右に
鳥を組み合わせて、鹮と呼んでいます。
まさに、環境の鳥、言い得て妙、といえると思います。

この活動を支えている福岡ビジネス協議会
という交流組織が福岡にはあります。
この組織の中に ニュービジネス分科会
というのがあり、都会と地方をつなぐ
様々な活動を、九重町と福岡で行っています。
私も今回、九重町の皆さんとご一緒するのも、
福岡ビジネス協議会の皆さんと
一緒になって行っています。
このように交流の輪がアジアまで
広がったともいえると思います。

分野: 国吉澄夫教授 |スピーカー:

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ