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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 08年夏アメリカMBA授業風景②学生の素顔(経営学/久原正治)

08年夏アメリカMBA授業風景②学生の素顔(経営学/久原正治)

08/10/07

前回は、アメリカのディポール大学ビジネススクール
についてお話しました。今日はそのアメリカの
若いビジネスパーソンは、どうしてMBAに行くのかをお話します。

■30才前後のキャリア展開を考える事務職層、運転免許証を取る感覚

アメリカのビジネススクールというのは、
日本と随分違っており、アメリカの若い人たちは
会社の中である程度管理職になるためには、
一般にMBAを運転免許証のように持っていることが
条件のように考えられています。
当然大学を出ただけでも非常に優れた人というのは
キャリアアップをしていくわけですが、
単なる大学の学位だけでは、下層の事務員で
終わってしまうという考えが一般的です。
出世できるかどうかは、その後の会社での
実力次第ですが、MBAは出世するための
シグナルのようなものです。
年齢層でいいますと、大体30歳が平均年齢です。
ですから、2つ位会社を変わって
働いている人たちが中心となっています。
アメリカというのは労働市場の流動性が
非常に大きく、その会社に留まっていたくても
いつクビになるかわかりません。
あるいは、もっといいオポチュニティー(機会)があれば、
すぐに移ってしまうということで、
仕事を変わるということは、キャリアアップであっても
何らそこでロスがあるとは考えられていません。

■16名の受講生の横顔
私が教えました科目がアジアの金融市場という
タイトルだったのですが、今回16名受講生がいました。
この内女性が3名で、残りが男性でした。
その内訳は、仕事をしている人が10名、
失業者が1名、留学生が計4名です。
留学生の内訳は中国人1人、インド人2人、
ベトナム人1名の計4名という構成になっていました。
働いている人の職種は、金融関係が3名、
IT関係2名、保険が1名、大学の職員が1名、
広告関係の人が残りという区分でした。
中国・インドの留学生はアジア人ですので、
日本人と近い面があります。やはりやりにくいのは、
純粋のアメリカ人の学生です。
皆さんはアメリカ人というと、
何か国際的な感じがするかもしれませんけれども、
これはとんでもない話しで、
単に英語を話しているだけで、
実は非常にドメスティックなんです。
例えば失業者の学生が1人いたんですが、
彼はイリノイ州と生まれ育った隣のミシガン州から
出たこともないそうです。従って、日本とか
インドとか中国の地理的区別すらつかないので、
とんでもないことを聞いたりします。
こういうアメリカ人のドメスティックな学生の方が、
授業を行っている時には、
非常に扱い難いということがあります。

■授業料1科目3000ドル、卒業に54,000ドルの学費
MBAというのは、アメリカでは
非常に高い授業料がかかります。
私がいますディポール大学を卒業するために
かかる学費は5万4千ドルですから、550万円位です。
それを科目毎に払いますから、
私の科目には彼等は3,000ドル、30万円払っています。
1科目が90分授業で20回ありますが、
3,000ドルも払ってるから、
授業に休む人がほとんどいません。
それから授業をいい加減に行うと、
学生の評価が非常に厳しくなります。
アメリカでは授業料払って知識を買うということが
非常に明確ですから、日本みたいに
いい加減な授業は行えません。
アメリカの企業は一般的に、社内研修制度というのは
あまりないので、こういう外のビジネススクールに行く場合には、
補助を出します。成績がA、B、Cとありますが、
Bプラス以上の成績をとった科目については、
授業料の80%を補助すると、
こういう制度が一般にあるようです。
ただし、条件としては、このMBAを取った後最低2年間は
その会社に勤めなきゃいけないといった奨学金があります。
日本では、授業料がそんなに高くないということもありますが、
まだまだそういった今日の奨学金制度は一般化していません。
日本は授業料が非常に安いと思います。
例えば、九州大学の半期の授業料は
アメリカの1科目分位の授業料だと思います。

分野: 久原正治教授 |スピーカー:

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