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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 08年夏アメリカMBA授業風景①大規模夜学(経営学/久原正治)

08年夏アメリカMBA授業風景①大規模夜学(経営学/久原正治)

08/10/06

■大規模夜学MBAでの授業
シカゴにあります夜学のビジネススクールで、
この5年間の夏休みの1ヶ月、約5週間の
授業をずっと教えております。
私自身、昔シカゴで仕事をしていた時の
知り合いが、たまたまこの大学の先生をしており、
2000年の頃はまだアメリカの中で、
日本のビジネスや経済について知りたい
という需要がありましたので、
引き受けたのが始まりです。
現在、アメリカ人は日本には興味が少ないようで、
今年教え欲しいと頼まれたのは、
「アジアでも特に中国とインドの金融とビジネス」
についてで、アジア関連ですが
日本についてではありませんでした。
ただ、私は日本人ですから、タイトルは
「アジアの金融市場-中国とインドの金融とビジネスに重点を置く-」
としていましたが、中身の半分近くは
日本の話しを教えてきました。
学生は、表面的には皆、中国とインドについての
授業を受講しますが、授業を受けてみると、
やはり日本というのは非常に面白いし、
日本と中国、日本とインドという関係もある
ということを理解し、かなり評判は良かったという気がします。

学校は街の真ん中の元デパートだった建物の中にあります。
同じシカゴのビジネススクールでも
シカゴ大学やノースウエスタン大学は、
原則的には昼間仕事をやめて来る
ということになっています。仕事をやめていくことは、
非常にコストが高いので、
シカゴやノースウエスタンみたいに
一流大学だと仕事を辞めて2年間行っても、
その後高い給料の仕事があるということで
投資に見合いますが、一般的にはなかなか
その辺が難しい所です。昼間は働きながら、
夜こうしたビジネススクールに行こう
という人たちがアメリカ人の中にかなり多くおり、
デポール大学は夜学に特化して
約3,000人集めているわけです。

■取得できる多様なビジネス学位-USニュースランキング夜学の部第6位-
取得できるビジネスの単位としては、
非常に幅広い単位・科目があります。
まず教員の組織から見てみますと、
大きなアカウンティングスクール。
それから、私が所属しておりますファイナンススクール。
他には、例えばアントレプレナーの部門。
経済学部のようなものもありますし、
そういった教員の組織が5つ位あり、
様々な専門科目を提供しております。
MBAについては、会計を主として学ぶMBA。
それから金融だと、行動科学である
ビヘイビアルファイナンス(behavioral finance)。
それから、企業買収する時の価値評価(Valuation)
などのように非常に特化した専攻のMBAというのもあります。
それから、マーケティングだとブランドマネジメントだとか、
eビジネスとか、それぞれの分野に特化したMBAを取得できます。
MBA以外にも、マスターオブサイエンス(MS)という形で、
MBAよりも少し単位が少ないですが
専門の修士号を取得できます。
3,000人それぞれの学生の需要に対応した
テイラーメイドの学位を提供する形で、
需要に対応してる大学です。

アメリカはご承知の通り、あらゆる学校に
ランキングが付いておりまして、
USニュースというのは、そういうアメリカの
様々な大学を学部別にランキングを出している
有名なランキングの1つです。
その中で、ビジネススクールについては、
昼間の部・夜の部と分けてランキングがあります。
夜学のビジネススクール、英語で言うと
パートタイムビジネススクールというんですけども、
その中でディポール大学のビジネススクールは
第6位に入っています。
ちなみに夜間の部の上位5位までに
どういった大学があるかといいますと、
1位が、ニューヨーク大学、2位シカゴ大学、
3位がノースウエスタンです。これは、
これらの大学にはいずれも昼だけではなくて、
夜の部もあります。
例えば、シカゴですと、シカゴ大学も
ノースウエスタン大学も、メインキャンパスとは別に
街中に夜専用の大学院を開講しています。
また、5位のジョージアステイト大学は、
どちらかというと、夜学中心になっています。
6位がディポール大学で、
これはほとんど夜学に特化しています。
同じ6位に、UCバークレー。それから南カリフォルニア大があります。
こちらは、昼も夜も開講しています。
こういったランキングになっていますので、
夜に特化している大学、MBAとしては、
このディポール大学がアメリカで規模も大きいし、
ランクも一番上であるという形になっています。

■教員組織College of Commerce、教室、建物、教え方
教員組織ですが、会計とかファイナンスとか、
それぞれ教員組織があって、私が属しております
ファイナンスは、専任教員が20名、
それから私のような客員教員が他に30名位います。
例えば会計学部ですと、専任教員が現在29名います。
それぞれの学部に専任教員が非常にたくさんいて、
MBA全体になると100名近い専任教員と、
その倍位の客員教員がいます。
特に客員教員の中で、我々みたいな教員は、
実務家(Adjunct)教員と呼ばれており、
こういう実務家教員もかなりの数が教えています。

学校が古いデパートのビルなんですが、
中身を全部改装しまして、最大で50人規模の教室にしています。
そして、各教室、一応スロープを付けまして、
全員の顔が教員から見えるような形になっています。
また、机はちょうど教員を丸く囲むような形に
なっていますので、授業としては非常にやりやすい教室です。

アメリカの授業というのは、どうも黒板を使うというのが、
昔から変わらない方法のようです。
従って、先生は学生に質問をして、
学生の答えを黒板に書いて、これをまとめていく
という形式です。それに加えて、OHPやパワーポイントを
補助的に使うという教育の仕方をしてます。
日本ではパワーポイントを紙芝居のように映して
授業する先生がいますが、これはアメリカでは
あまり評価されないようです。
アメリカではそういう授業をやると、
学生はパワーポイントを家で見れば済む話ですから
教育ではありません。やはり教室の中で、
教授と学生が双方向でやって、
そこに他の学生も議論に加わり教員は
それを黒板にまとめていく形です。
こういう教室が1つの創造の場となるようなのが、
理想的MBA教育と考えられています。

分野: 久原正治教授 |スピーカー:

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