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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 経営としてのケンブリッジ大学英語研修(1) (異文化コミュニケーション/鈴木右文)

経営としてのケンブリッジ大学英語研修(1) (異文化コミュニケーション/鈴木右文)

08/09/29

■ケンブリッジに見る夏季休暇中の学寮の有効活用法

今年も九大生を連れて、
ケンブリッジ大学に英語研修に行きました。
イギリスでは、ケンブリッジの中の1つの
キャンバスペンブロークカレッジというカレッジで
お世話になりました。
日本から来ている大学では九州大学の他、
日本大学、成蹊大学、東京女子大学、
早稲田大学、明治大学、日本以外ですと、
カリフォルニア大学バークレー校がきていました。
こうした名だたる大学を集めて、ペンブロークカレッジが
夏休み期間中に、普段の学生がいない
空いてる寮に日本やアメリカから来る学生を
滞在させて、サマープログラムを行って
収益を上げています。
このようなビジネスがかなりうまくいっており、
ほとんど満席状態が続いているようです。
今日はこのようなプログラムは
目の付け方によってはいいビジネスに
なるのではないかということをお話します。
ケンブリッジのブランド力もあり値段は
かなり高いです。例えば、日本の外国語学校が、
海外の外国語学校と提携している場合
と比べて、値段がかなり違っています。
ケンブリッジ大学としては、
自身のブランド力をフルに活かして
収益を上げるというのは
当然のことな訳ですけども。
九州大学以外も含めいずれの学校も
ケンブリッジのブランド力に魅力を感じる
ということはもちろんあります。
また、実質もそれに伴ったもの
である訳ですけども。
その供給側と需要側が、
きちんと高いレベルで結び付き合った
というような例になっています。
現在、ペンブロークはほとんど満席状態ですが、
実は、こういったプログラムを行っているのは
ケンブリッジにある32カレッジの中で、
事実上ペンブローク位です。
今年の夏、聞いたところによると、
ペンブロークの隣にあるダウニングカレッジが、
慶應大学を相手にこうしたプログラムを
始めたという話を聞きましたが、
他の多くのところは空いてる状態です。
なぜ出来ないかというと、受け入れるための
ノウハウがカレッジ側にないからです。
ペンブロークカレッジの方も言っていましたが、
外国人に英語をきちんと教えるだけの
資格や資質を持ったベテラン教員というのが、
それぞれのカレッジにいる訳ではありません。
そういうノウハウを持った仲立ちに入る誰かが
そこに入って来て、日本とイギリスを結び付けて、
コースを仕掛けることが出来れば、
もしかしたらビジネスチャンスに
なるのではないかと思います。
つまり、ケンブリッジ大学の方に
振り向いてもらえる存在でなければ
いけないということが1つありますし、
きちんとした英語を教えられる専門家を送り込める、
あるいは、それをイギリスの中で調達できる。
しかもそれで、日本から参加する
名だたる大学の方々に満足して
いただけるというようなすごく高い
ハードルが存在し、なかなか難しいと思われます。
現在ほとんどのケンブリッジのカレッジが
空いていることを考えると、
リスクは高いかもしれませんが、
やり様によっては大きなチャンス
になると思います。
一方、ケンブリッジ大学側も
重い腰を上げつつあります。
ダウニングカレッジにしても
ペンブロークカレッジの実例を見て、
ペンブロックカレッジと繋がりのある先生が、
これは出来そうだということで始めたようです。
ケンブリッジ大学のその他のカレッジでも
腰を上げつつある状況ではないか思われます。

■空港に大学オリジナルグッズの拠点を持ったオックスフォード

実は、オックスフォード大学やケンブリッジ大学は、
ブランド力を使って様々な商売をしています。
例えば、それぞれの大学の出版局が
出している本が販売されています。
帰りのヒースロー空港で、
今年ある変化があって衝撃を受けました。
イギリスのお土産ショップがヒースロー空港の
免税品店の中にあり、今年その一角に
オックスフォード大学コーナー
というのが出来ました。
大学側はTシャツとか、オリジナルブランドグッズ
を販売しており、かなり売れていることに
非常に衝撃を受けました。
この分野に関しては、ケンブリッジ大学は
オックスフォード大学に先を越された
という形になっています。
もちろん、オックスフォードやケンブリッジの
各カレッジの前には、
カレッジオリジナルブランドグッズを
売るような店はあります。
ケンブリッジ全体としては
全世界から人を集めるような
一般的なサマースクールを行っていますが、
各大学の事情もあって、語学研修を含めて
それぞれ様々な増収手段を使っているようです。
日本の大学を相手にした市場としては、
まだ開発の余地があるのではないか
と思われます。
経営として考えれば、日本でも、
現在こうしたビジネスが行われていますが、
まだまだやれることがありそうです。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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