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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 福田内閣改造と辞任 (財務戦略/村藤 功)

福田内閣改造と辞任 (財務戦略/村藤 功)

08/09/12

■突然の辞任
今日は、福田総理、突然の辞任を
お話させていただこうと思います。
福田内閣改造の話をしようと思っていましたが、
辞任してしまいましたから。急遽、予定変更です。
こうなると、先日の内閣改造は
一体何だったのだろうと思いますね。
内閣改造して臨時国会を9月12日に
召集することに決まったところでした。
本当は、福田総理は再議決してでも
インド洋の給油法案を通したかったので、
早く臨時国会を開きたかったわけです。
更には一生懸命経済対策を作って、
やっとまとまったところだったので、
この補正予算部分も当然臨時国会で通すかな、
と思っていました。しかし辞任してしまいました。
今回は所信表明演説をしていなかったので、
安倍元総理よりは、
わずかにマシといえるかもしれません。
2回目ですからどっちもどっちですけれども。
最近は、相当かすれた、
恬淡とした表情になってきていました。
本人は体力的な問題で
辞めたのではないと言っていましたが。
自分の口から解散は言わない、
というようなことを言っていたので、
内閣改造時に麻生さんを起用するということは、
いよいよ辞めるのかなというような感じはありました。

人の噂によると、小沢さんとの大連立構想が
頓挫した段階で、もう嫌になり、
日銀総裁を決められなかった時点で、
本当に嫌になったらしいです。
それが今年の初めの話ですから、随分持ったともいえます。
福田総理は結構さっぱりとした人ではありますけど、
最後は本当にあっさり辞めます、ということになりました。
残った課題は、一体どうなってしまうのだろうという気がします。
新しくなったばかりの大臣も困るでしょうが、
消費者庁を設置するとか、道路特定財源を
一般財源化するとかいうことは、
これから一体どうなってしまうのでしょうか。
あとはよろしくやって欲しいと言っていましたが、
これで終わりというのは無責任だと思います。


■各総裁候補の経済対策
このラジオの収録は9月5日ですけれども、
この時点で、総裁に名乗りをあげているのは、
麻生さん、与謝野さん、小池さん、石原さんです。
経済対策に関しては、それぞれの特徴があります。
麻生さんは、ある意味ケインズ派に近く、
この不況なので、それなりに政府がお金を出して、
財政政策を行い、公共投資をやってもいいのでは、
という立場です。
与謝野さんは
財政再建しなければならないという側の論客です。
財政再建のためには増税するべきで、
消費税上げましょうよ、というような話をずっとしています。
麻生さんと与謝野さんは、消費税10%でいいのではないか
という話を以前お二人でしていました。
麻生さんは、本当は与謝野さんに
総裁選を手伝って欲しかったのではないか
という気配がありますが、
今回は別の側に立ってしまいました。
麻生さんは、「いいんじゃないの」と言っていますが、
本当は嫌かも分かりません。

小池さん、石原さんの経済対策というと、
やはり小泉路線を継承しているのかなという感じがします。
小泉元総理が辞めて、構造改革路線というのは、
段々と弱くなりましたが、今でもほそぼそと続いています。
今度の福田総理の内閣改造で、
構造改革路線が消えてしまうのかと思われましたが、
福田総理は辞めてしまいました。
ひょっとしたら、小池さんや石原さんが総理になれば、
小泉路線がまた復活するのではないか
という可能性があります。

私は個人的には、小泉元総理の構造改革路線には、
大賛成です。なぜ最近弱くなったのかと
不愉快に思っているところです。
ただ、今回の小池さんや石原さんが、
本当に総理になるつもりで手を挙げているのか、
それとも、今回はとりあえず麻生さんで、
その次になるつもりで手を挙げているのかは、
よく分かりません。特に、今回は麻生さんに期待する声が、
結構強いですから。
麻生さんは、秋葉原に立って、オタクを喜ばしたりして、
話がそれなりに面白いようです。


■今後のスケジュール
今後のスケジュールですが、基本的には、
内閣総理大臣が欠けると、憲法70条というのがあり、
内閣が総辞職しなければいけないことになっています。
福田総理の辞任で内閣総理大臣がいなくなりましたから、
内閣総辞職しないといけないのですが、
誰もいないというのは少し困ります。
そこで、新しい総理大臣が任命されるまで
閣僚は現職にとどまるということになっています。

自民党の総裁選は22日にやることになりました。
当初は20日と言っていましたが、
21日が民主党の代表選なので変更しました。
小沢さんのシャンシャン大会で盛り上がらずに
代表選が終わったというのを受けて、
自民党は華々しく皆で戦っているところを
見せようという作戦です。
自民党の総裁選で盛り上がったところで、
衆議院の解散総選挙にもっていこうという計画のようです。

総理大臣をどうやって決めるかということなのですが、
自民党の総裁が自動的に総理大臣になる訳ではなくて、
自民党の総裁になった後に、
国会で総理大臣を決めなければならない訳です。
そこで、国会で決める場合には、
衆議院と参議院で総理大臣指名をすることになります。
そうすると、今の状況では、衆議院が自民党で、
参議院が民主党の指名する誰かが、
総理大臣候補として出てくることになります。
その後、両院協議会で調整する訳ですが、
調整なんて付くわけがありません。
そうなると、衆議院の指名を優先するということで、
自民党の総裁が内閣総理大臣になるということになります。
そうなった段階で、すぐに解散するのか、
それとも今は不況なので、とりあえず、
補正予算を通すのかという話になっています。
補正予算を通してもらってから、
解散総選挙をやってもらわないと、
不安が残りますが、それは民主党が
補正予算に賛成するかどうかにかかっています。
補正予算を通そうとする時に、
民主党がブツブツ言い始めて
補正予算を通せないのであれば、
もうこれは解散だと、一気に解散にいってしまう
という可能性もあります。
民主党もそうなってくると、
国民に悪い印象を与えたくないですから、
どういうふうに運営していくかというのが
問題になるかもしれません。
民主党は消費者庁設立も反対していましたし、
最近は、何でも反対、反対でしたので、
補正予算がどうなるかは、
ことが起こってみないとまだ分かりません。

まだまだ動きがあると思いますが、
9月5日の時点では、
総裁候補として名前が挙がっているのは、
麻生、与謝野、小池、石原氏でした。
福田総理の辞任前は、
解散総選挙は年末年始になるか、
来年の3月の予算を通してからではないか
というふうに見られていましたが、
それが辞任で一気に早まったということです。
与党は10月解散、11月総選挙を模索しているようです。

分野: 村藤功教授 |スピーカー:

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