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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 国際交流 -アジア太平洋こども会議 その2- (国際企業法務/岡田昌治)

国際交流 -アジア太平洋こども会議 その2- (国際企業法務/岡田昌治)

08/08/12

■アジアの子供達とインターネット

前回は、10年前から携わって、
どのようなことを行ってきたかを話しました。

ある時、福岡に来たアジア太平洋の国々の子供達に、
インターネットを使わせようというプロジェクトを企画しました。
彼等が合宿している青年の家に、
NTTからコンピュータを持っていき、
無線インターネットにつなげて、
自分の国のお父さん、お母さん、友達や先生に
メールを打ちましょうというイベントを行いました。
今から10年前の話ですので、
今ほど携帯のメールが無い時代に企画しました。

パソコンは5、6台あり、それぞれのパソコンには
列ができました。やはり、皆、パソコンに興味があり、
公衆電話のような感じで使用していました。
それを見て、アジアの子供達は、
こういうことを珍しがるのだなと思いました。
そして、実際何をしているのかを見てみると、
各自皆、手慣れた様子でメール打っていました。
11才の子供達でさえ、簡単に行っていました。
しかも英語で!


■日本はインターネットで遅れている

では、なぜ自分のパソコンを持って来なかったかと
聞いてみますと、生意気にも日本で使えるとは
思わなかったという答えが返ってきたのです。
それ位、日本が遅れていたということなのです。
その当時、例えば11才の小学5年生が、
その程度にメールを英語でやりとりできる小学生は、
日本では(福岡にも)ほとんどいなかったと思います。

私が日本とアジアの子供・若者たちとの大きな差を
感じるのは、この会議を経験した生徒たちで、
今21歳(当時11歳+10年)の若者たちと接する時です。
20年前からアジア太平洋こども会議が開催されていますので、
一番初めに参加した学生は今31歳(当時11歳+20年)に
なっています。
彼等と日本の例えば11歳、21歳、31歳を比べると、
英語の能力、インターネットの能力、
それらを使ったコミュニケーション力は、
明らかに大きな差異があります。
また、人間力みたいなものもかれらのほうが、
強いものを持っているように感じます。


■アジアの子供達の能力

具体的に言うと、アジアも色々な国がありますし、
パンパシフィックの中でも、ノースアメリカでは、
インターネットは先進ですけれども、
アジアではまだ少ないところもあります。
例えば、パキスタン、ネパール、
それからミクロネシア、マクロネシアの島国もあります。
その国々の人達は、インターネットを
英語で使っていました。
インドや韓国は先進しているとは思っていましたが、
それ以外の国の子供でも、英語でパソコンを扱っていました。

もちろんその国で選ばれた10人ですので、
ITリテラシーの高い人が集まっているのかもしれません。
しかし、この状態を知って、英語やインターネットなど、
いわゆる国際交流の為のツールの使いこなし方が、
日本は遅れているなと感じました。


■日本の子供達のメールの意識

あれから、10年経ちましたが、日本はメールが、
どちらかというとパソコンよりも、携帯に入ってきました。
しかし、携帯でのメールでは、限度があります。
メールの相手や内容についても限度がありますから、
いわゆるPCで行うメールの利用法とは
また違った形になっています。
今は、アジア太平洋こども会議にあまり関わっていませんので、
今回の20周年のイベントは参加してはないのですが、
一般的な日本の小学生たちの英語のレベルや
インターネットを教育とか自分の勉強に役立てる
という意識は、まだ低いのかなと思います。
例えば九州大学の学生さえも、
それらのツールを使いこなせていない現状を見ると、
やはり日本は遅れているなと思います。


■メディアリテラシー教育の重要性

またそのコンピュータの使い方以外でも、
情報の選択などのメディアリテラシーの教育は、
日本では遅れています。
しかし、そういうネットの中にこそ、
色んな世界の情報が英語で入ってきています。
その情報を、自分のアンテナでキャッチして、
自分の中で選択・消化していく作業が必要で、
そこから本当の国際交流の一歩目が
始まるのだと私は思っています。
インターネットを存分に使うことで、
大変便利なものになりますが、
受け取った情報を取捨選択していくという、
もう1つの判断基準を、個々の中に
確立していないといけないと思います。
このようなことを、各家庭でのしつけ、
小学校の頃から教育の中に取り入れて
いかないといけないとも考えております。
そのような現状の中で、アジア太平洋こども会議は、
国際交流という意味では、本当に日本で1番、
あるいは世界でも本当に一番進んだプロジェクトの
1つであるといえます。


■国際交流のアドバイス

まずは、武器を持つといいますか、
道具としての、英語。
英語位は話せる、自分の道具として
使えるようになって欲しいと思いますし、
出来ればもう1ヵ国語使えるようになってほしいですね。
日本語、博多弁、英語、というのは冗談ですが、
まずは英語を使えるようになるといいと思います。
そして、自国の、自分の故郷のことを
まず、よく知ることから始めることをおすすめします。
海外に住んで、百人が百人、思うことは、
あまりにも自分の国のことを知らない。
そのために、他国の人たちに伝えることができず、
言い換えれば、交流ができないということです。
己をしり、それを自分の言葉としての英語で
伝えることから、国際交流は始まるものだと信じています。

分野: 岡田昌治准教授 |スピーカー:

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