QT PRO モーニングビジネススクール

QT PRO
モーニングビジネススクールWeb版

FM FUKUOKAで放送中「QT PRO モーニングビジネススクール」オンエア内容をWeb版でご覧いただけます。
ポッドキャスティングやブログで毎日のオンエア内容をチェック!

PODCASTING RSSで登録 PODCASTING iTunesで登録 電子書籍で記事を読もう! EPUB

過去の記事詳細

QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 英字新聞(異文化コミュニケーション/鈴木右文)

英字新聞(異文化コミュニケーション/鈴木右文)

08/07/03

■英字新聞について
今回は、英字新聞の見出しについてお話します。
英字新聞を、日常生活の中で目にする機会はあまり多くはないと思います。
ですが、書店に並んでいたり、
あるいは図書館に置かれていたりすると思いますので、
是非手にとって見て頂きたいと思います。
日本の新聞と似たような特徴も色々とあります。
それを英語で読むというのは楽しいことですので、
見出しだけでも見て頂けると世界が広がるのではないかと思います。


英語の勉強には、この英字新聞は非常に向いています。
しかも、日本で読まれている英字新聞の半分が
英語学習を目的にして購読されていると言われているので、
日本人にとっては英語学習のために
おなじみの教材だと言えるのではないでしょうか。


外国の新聞での紙面構成は
メインの記事が一面にくるのは日本と同様ですが、
最終面に目を向けると、日本の場合はテレビ欄ですが、
外国の新聞では大抵がスポーツ欄です。
テレビ欄は、中の方に出てくるという形になっており、
その点が日本の新聞と異なる点です。


■英字新聞の見出し
英字新聞の文体自体は
非常に簡潔で分かりやすいものになっています。
凝ったものにしてはいけないということがありますし、
読者が朝の忙しい時間に目を通しますから、
頭に入りやすい単語で文章が作られています。
文法も非常に簡単です。
特に、見出しを付ける時に、長い単語を使うと
かなりスペースを取ってしまいます。
日本語の場合、漢字は表意文字ですので
縮めた形にしなくても納まるのですが、
英語は一生懸命縮めないと、紙面的に難しいところがあり、
見出しを付ける人の技の見せ所だといえます。


例えば、「ブッシュ大統領がEUの支持を失うぞ」という内容が、
英文としては“President Bush is losing the support of the EU.”
という形になりますが、そのまま見出しにしたのでは、
2行も3行も4行も見出しを取ってしまうので、
これを単語4つにまとめて、”Bush losing EU support”とします。
まず人の名前に”professor”だとか、”Mr.”だとか、
”President”だとか、そういう肩書きは省略します。
ですからこの場合は”Bush”だけです。
”Bush”と新聞に出てくれば、もうジョージ・ブッシュと決まっています。
さらに“is losing”の”is”、すなわちbe動詞、こういう機能語も省きます。
そして、”the support of the EU”、
の、この”the”の定冠詞も機能語なので省きます。
それから、”support of EU”の中で
”of”という前置詞が出てきますが、
”support of EU”を”EU support”にしても意味は通じるので、
前置詞も必要でなければ省略、というふうにして、
内容語だけ4つ集めて”Bush losing EU support”
これで「ブッシュ大統領がEUの支持を失うことになる」
という見出しが出来上がります。


確かに、4つの単語からだけでも意味が取れます。
しかも、”President Bush is losing the support of the EU.”
という文章を読まされるよりも、
”Bush losing EU support”だけで
「あぁ、この記事はちょっと読んでみようかな」
「この記事は読まないようにしようかな」というのを一目で判断できます。


■英字新聞の時勢制
その他の英字新聞の見出しの特徴としては、
時勢制があります。
現在や過去というのが、一般の英語の文章とは違います。
これは、見た事がある人には常識でしょうが、
知らない人には、意外に思うようなことかもしれません。
まず新聞というのは、前日に起こったこと、
つまり過去に起きた事を記事にすることがほとんどです。
ただし、記事にする時には過去だけど現在形で書きます。
例えば、飛行機の墜落事故があって、犠牲者が20名という時に、
”Plane crash kills 20”と現在形で”kills”と書きます。
もし、過去形を使うと、それは昨日ではなく
非常に昔のことを表していることになります。
飛行機事故の調査委員会が調査して、
何ヶ月後かに報告書を出す場合に、その報告書で、
「エンジンが止まったことが原因だった」という時には、
過去形を使用します。
”Engine failure caused plane crash.”といって、
その報道があった時から見ると、
数ヶ月前に起きたことについて述べるので、
それはもう過去形でいい、というふうにして区別するのです。
近い過去は、現在形。
遠い過去は、過去形にすると決まっているわけです。


その他、現在起こっていることは進行形で表します。
先程の”Bush losing EU support”がその典型です。


完全に未来の時は、to不定詞で表すことになっています。
「(今は全然失ってないけど)次の会議で支持しないことを決定する。
だから支持しないことになる」という場合は、
”Bush to lose EU support”
というふうにto不定詞を使って表すことになります。
その他に、受身で表すような場合は、
be動詞と時勢制を落として、過去分詞だけを使います。
例えば、警官が逮捕されたという時に
”Policeman was arrested.”とするのではなく、
”Policeman arrested”とします。
見出しを見てそれから中を見ていけば、
時系列についてきちんと改めたものが書かれている訳です。


しかも、日本語と同じかもしれませんが、
英字新聞を皆さん流し読みしていきます。
海外の新聞は広告が多くありません。ですから、ザーっと見て、
必要な所だけ読んでいく為には、
パパパパと見ていかなければいけません。
従って、ヘッドラインを短くするわけです。
そして、その次にくる第一段落の中に、
大体主要な出来事が全部つまっているという形式になっています。
実のところ、第一段落だけ読めば、全部読む必要はありません。
英字新聞を全部読むとなると、
一般学習者では1ヶ月近くかかります。
興味がある記事の第一段落だけを読む、
というのが英字新聞を読む際のコツでしょうね

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

トップページに戻る

  • RADIKO.JP
  • ビビックスマホ