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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 英語辞書(異文化コミュニケーション/鈴木右文)

英語辞書(異文化コミュニケーション/鈴木右文)

08/07/02

■英語辞書
今回は英語関係の辞書についてのお話です。
言葉を勉強する上で、辞書は欠かすことのできないものです。
辞書にも色々ありますのでその選び方についても、
以下で申し上げていきたいと思います。


辞書がないとどうにも学習が進まないという側面があります。
学校教育では、大半の学校が紙の辞書を用いていると思います。
ですが、これだけでなく実に様々なタイプの辞書が世間にはあります。
私達が九州大学で授業を担当していますと、
入学までに使っていた一般の中型の英和辞典の他に、
完全版とでもいうべき机に置く大型の辞書が必要だと実感します。


■電子辞書
昔は大型の辞書の購入にお金もかかり、置き場所にも困り、
重たくて持ち運びはできないと言われていました。
しかし、最近は電子辞書が普及したおかげで、
高級な辞書を何冊も一度に持ち歩くという時代になりました。
これは使いようによって面白い展開だと感じています。


電子辞書の長所はまず、コンパクト性です。
沢山の辞書が入っているというのもありますが、
それを簡単に持ち歩くことができます。
これは昔なら全く考えられないことです。
そしてもう一つ、電子辞書には様々な辞書が入っています。
紙の辞書ですと連携して機能するということはありません。
ですが、電子辞書の場合は、各辞書の中を一度に検索して、
ある単語について、この辞書はこういっている、
あの辞書はこういっているということを比較して並べてくれます。
昔だと多面的な理解を図るには沢山の辞書をひき比べる必要のあったものが、
今では一度の検索で済む、これは大きな利点ですね。


ですが電子辞書にも短所があります。
コンピュータが普及すると、「人間的な側面が足りなくなった」
というようなことをいいますが、電子辞書にも同じようなことがいえます。
例えば、紙の辞書ですと、ある単語を調べると、
隣のページに何か面白そうなことが書いてあり、
ついあちこちページをめくって何が書いてあるかと見て、
あっという間に時間が経つなんてことがあります。
これが電子辞書ですと、
今調べている単語以外には他の単語は出てきません。
他にも、語義が40も50も並んでいるような単語ですと、
下の方までスクロールしていくのにすごく時間がかかります。
また、「全体としてどのくらいの分量の情報がこの単語には載っているんだろう」
というようなことが、紙の辞書ですと「あ、2ページ分ある」とか
「あ、1ページ分ある」という風にすぐ分かりますが、
電子辞書ですと、全部スクロ-ルダウンしてみないと、
どの位の量があるかというのが分からないということがあります。
人間から見て、単語を理解するという時に、
ちょっと情報が足りない場面を引き起こしているというわけです。


■オンライン辞書
また、最近はオンライン辞書というものがありまして、
あるサイトに訪れますと、ものすごい量の英単語の数、
そして例文の数が載ったような辞書が無料で使えます。
これは、自宅の普通の辞書には載っていない
情報を調べる時に非常に重宝します。


■様々な辞書
その他にも、日本で市販されているような
英語関連の辞書は沢山あります。
意外と知られていないものも多く、
ご紹介したいものがいくつかあります。
まず、「連語辞典」です。
英語では、”collocation(コロケーション)”といいますが、
具体的に申し上げますと、動詞の”want”があったら、
その後that節をとるのかとらないのか、
to不定詞が来るのか来ないのか、というように、
ある単語の次には何がくるのかというような情報のことをいいます。
あるいは、この単語には、
形容詞としてはどういうものを使うのが普通なのか、
よく付く形容詞は何だろうか、というようなことです。
例えば、ジョークがあった時に”happy joke”とよく言いますが、
”happy”が付くとは、多分考えも付かないでしょう。
そういう何と何が付きやすいか、
あるいは何が来るのが普通なのか、
何が来るのが決まりなのか、という情報が意外と欠落していて、
それが原因で、日本人の方が、
英単語を並べて会話をしようという時に、
並べ難いという原因の一つになっています。


他には、絵で見た日用品などの単語を教えてくれるというような辞典、
「英絵辞典」があります。
例えば、ジョウロやブランコ、電子レンジ、お玉、まな板等の
生活に密着した単語を知っている方は意外にも多くありません。
九大で授業の最初の時間に聞いてみても、
ほとんど誰も答えられる人はいません。
つまり、その面が、日本の学校教育の中で、
欠け落ちている部分だといえます。
この絵で見て、教えてくれる辞書なんていうのは、
読み物としても面白いものがあります。


あとは、特殊な辞書として、
商品の名前を教えてくれる辞典があります。
あるいは、固有名詞の発音を教えてくれる辞典もあります。
様々にある特殊な用途の英語辞典は、
普段一般の学習者は目にしないかもしれませんが、
時々手に取ってみると、面白いことがあると思うので、
本屋さんなどで見て欲しいと思いますね。


■オックスフォード英語辞典
英語を志した人であれば、
一度は目にしてもらいたい辞書にオックスフォード英語辞典があります。
全二十巻に補遺版が三巻という内容です。
横に並べると、厚さが、1mを超えるのではないかと思う位の量があります。
特殊な辞典ですが、ここに書いてある情報が、
一番詳しいという辞書ですで、
一度はどこかの図書館で眺めて頂きたいと思います。
ただ、何十万円もしますので購入の際には十分検討なさってください。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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