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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > イントネーション (異文化コミュニケーション/鈴木右文)

イントネーション (異文化コミュニケーション/鈴木右文)

08/06/30

■イントネーションパターン
今回は英語の発音のイントネーションについてのお話です。
イントネーションを間違えると、意味が変わってしまうこともあります。
こういった常識的なお話を、少し学問的な部分も交えて致したいと思います。


まず、イントネーションには、上がったり下がったり
というような、調子が変わるパターンがあります。
つまり英語には、下降調と上昇調の2つのパターンが存在するわけです。
下降調が平叙文で、上昇調が、”Yes”, ”No”で答える、
”Do you~?”とか、”Is this ~?”という形で聞く疑問文という具合です。
また、疑問詞(5W1H)を使った疑問文の場合は下げる、
文章の途中でカンマが来るような時は、下げずに、そのままの状態か
やや上がり気味で保って、最後のピリオドに来た時に下げる
というようなパターンもあります。
この他にも、上がって下がる、下がって上がるなど
様々なパターンがありますが、詳しい話については割愛します。


しかし、上がって下がるという、上昇・下降の例を一つだけ挙げますと、
選択疑問文というものがそれにあたります。
選択疑問文とは、Aにするか、Bにするか、というものです。
”Which do you prefer, A or B?”の”A”の部分は上げて、
”B”の部分は下げて発音します。
このようにパターンは決まっているのです。


■イントネーションで意味が変わる
続いて、イントネーションで意味が変わるものを例に挙げていきます。
極めて簡単な英単語1語で作る文章、「ごめんなさい」について考えてみましょう。
「ごめんなさい」には、”Sorry.” “Excuse me.” “Pardon.”の3つがあります。


この3つは、通常「ごめんなさい」の意味で使われます。
しかし、これらには別の意味もあり、
イントネーションを上げると、どれもクエスチョンマークが付きます。
そして、文章としては、問い返しや聞き返しという、
「今言った事が聞こえなかったので、すみませんもう一度」
という意味で使うことがあります。
例えば、”Sorry?” “Excuse me?” “Pardon?”と言うと、
「ごめんなさい今のもう一度」という意味になります。
また、イントネーションを下げると、
今の3つはどれも、「ごめんなさいね」と相手に謝る表現になります。
さらに、イントネーションを上げると、
「今言ったのは、何とおっしゃったのでしょうか」という表現に通常はなります。


つまり、発音は同じだけどイントネーションのパターンで意味が変わる、
ということになります。さらに、”Excuse me.”は、
中座する時にも使います。例えば、会議に出てトイレなどに立つ時に
”Excuse me.”と言って出て行く、という具合です。
ある時、外国人の方二人がトイレに同時に出て行かれる時に、
私に”Excuse us.”と言いました。
「”Excuse me.”はセットフレーズではなく、”Excuse us.”もあり得る」
とその時私は思いました。
皆さん記憶の隅に留めておかれると良いかもしれません。


■強勢の置き方
その他に、どこに強勢を置くか、ということも忘れてはなりません。
英語の文章では、一般的には最後の単語に強勢を置きます。
例えば、「昨日東京に行ったよ」という時に、
”I went to Tokyo yesterday.”の最後の
”yesterday”を少し強めに発音しますが、
「昨日」というのを特に強調しているとはかぎりません。
ただし、文章の最後以外の単語を強調する、
つまりそこに強勢を置くとその部分を強調している意味になります。


例えば、「僕が行こう」という時に、
”I’ll go.”の最初の”I”の所を強く発音すると、
「他の誰でもない、この私が行きましょう」という強調になります。
「私が一肌脱いで行ってやろうか」
というようなニュアンスが伝わってきます。
普通に読むと、”I’ll go.”の”go”は少しだけ強めに発音しますが、
そこをもっと強く読むと、”I’ll GO!”となります。
こうすると、また意味が変わります。
例えば、連れの人がぐずぐずしいて、なかなか出発できない時に、
「行っちまうぞ」という意味で、”I’ll GO!”
と言って苛立ちを表すという風に使ったりします。
以上はイントネーション一つで、様々なニュアンスが伝えられる例です。


<■7つの”Yes”
イントネーションで意味が変わり、
語尾を上昇・下降させることで強調される、
というような組み合わせが実は様々あります。
”Yes”はパターンによって7通りに変化するとも言われています。
ただ私には、細かいことを言えるだけの知識を残念ながら持ち合わせていないので、
ここでは7つの中の4つの区別について説明したいと思います。


最初に、皆さんご存じの「はい」「そうですね」という時の”Yes”。
それから、”Yes(語尾を上げる)”というと、
「今、僕説明したことは分かった?」「これでいいですね」
という意味の”Yes”になります。
さらに上昇下降調で”Yes”と発音すると普通の”Yes”ではなくて、
「当然、当たり前じゃないか」という意味の”Yes”になり、
下降上昇調で”Yes”と言うと、「上昇するから、そこで止まらずに、その続きがある」
というニュアンスになるので、「いいんだけどちょっとね」
という意味を含んだ”Yes”になります。


■機能語 VS 内容語
最後に、機能語 vs. 内容語についてお話します。
英語の文章を読む時に、もともと強勢を置かないものと、
逆に強勢を置く単語があります。
内容を表すような単語は、大体強勢がありますが、
文法機能を表すようなbe動詞、助動詞、前置詞、
人称代名詞、関係詞などは、大体弱く読むことになっています。
例えば、「私は彼のことが好き」という時には、
”I like him.”と読む時に、”I”と”him”は弱く発音し、
”like”は相対的に強くなります。


一方、違うパターンで読むと英語らしくなくなってしまいます。
例えば、「私と一緒に来なさい」という時に、
”Come”と”with”と”me”とがあって、
”with”は弱く読んで、”Come”(内容語)と “me.”(文末)
と2拍で読んでも良いのですから、ほとんど聞こえません。


このような例がいくつもあります。
例えば皆様よくご存知の、ロックンロールですが
これは”rock and roll”と3つの単語で出来ています。
ところが”rock and roll”は”and”を弱く読むことにより、
2拍で読むような形で発音されます。
このように弱く読む例は、”want to”が”wanna”、
”a cup of” が”acuppa”になど沢山あります。
メリハリを英語で付けると、より英語らしく聞こえるのですが、
日本人は律儀というのか、日本語を余り強く読んだり、弱く読んだりしないものですから、
「弱く読んでください」といっても、なかなか読めないのです。
使う時だけでなく、聞き取る時にも、注意しないといけません。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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