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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 心理価格 (マーケティング/出頭)

心理価格 (マーケティング/出頭)

07/11/19

今日は心理価格についてお話しします。


■端数価格戦術
コンビニやスーパーに陳列されている
商品の価格を眺めてみると、
末尾の1円の桁が
8円に設定されていることが、
圧倒的に多いことに気がつきます。
例えば、298円、198円という具合です。
この理由ですが、
末広がりで8円がおめでたいから、
ということではありません。
アメリカやヨーロッパにおいても、
18ドル、2ポンド98ペンスというように、
商品の価格の末尾が
8で終わることが多いのです。
このような価格を、「端数価格」と呼びます。
「端数価格」には、
日本人よりもイギリス人の方が
敏感に反応すると言われており、
日本固有の現象ではないのです。


価格の末尾の8円は、
値頃感やお買い得感を与え、
購買意欲を刺激する
心理的な効果があると考えられます。
英語では、
商品に端数の価格を設定することを、
Odd Pricing Policy(端数価格戦術)
と呼んでいます。
消費者にとっては、
ある商品の価格が
100円か98円かということは、
さほど重要ではないかもしれません。
しかし、企業側にとっては、
1円の価格差が非常に重要な
意味を持つ商品があります。
例えば、
缶ビールの価格を1円値上げする、
あるいは1円値下げすることは、
最終的に何十億という
利益差につながります。


また、リテールベースでは、
特に重要な問題です。
国内で最大のリテール企業は
イオンですが、この数年、
営業利益は4%に達していません。
リテール企業が、
ある商品を100円で販売するか、
98円で販売するかということは、
営業利益を大きく左右する
影響を持ちます。
それゆえ、1円の価格差の設定は、
経営的に重要な判断であるといえます。


■その他の心理価格の例
心理価格には、「端数価格」の他にも、
「均一価格」と呼ばれるものがあります。
100円ショップが良い例です。
また、「ベイト価格」、
あるいは「おとり価格」と呼びますが、
客寄せを目的とした
低価格の設定があります。
例えば、スーパーなどで、
先着200名様に卵一個5円で
販売するといったものです。


中洲の繁華街では、
60分5,000円で飲み放題といった
呼び込みを行っているお店を
よく目にします。
「5,000円ぽっきり」という価格に、
多くの人が魅力を感じるでしょう。
この「ぽっきり価格」も、
価格の設定が
心理的な影響を及ぼす例であり、
心理価格の一つといえます。

分野: 出頭則行教授 |スピーカー:

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