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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 鉄道事業発展のためのアイデア(異文化コミュニケーション/鈴木)

鉄道事業発展のためのアイデア(異文化コミュニケーション/鈴木)

07/09/05

今日は、鉄道事業発展のためのアイデアについてお話しします。


■切符の商品価値の向上
まずは商品価値を高めなければ
利用してもらえないというところがありまして、
商品価値の高め方にもいろいろあるのですけども、
切符が魅力的だと
お客さんが増えるという面があります。
その面を少しお話ししてみたいのですが、
例えば飛行機ですと、
早割などというのがあって、
早く申し込むと安くなったりしますよね。
ところが長い間、
鉄道の世界にはこのようなサービスが
ありませんでした。
今は、細々とですが、
例えばのぞみの一部で
こういうサービスがあります。


次に、色々な切符の工夫なのですが、
福岡県では、西鉄とJRがはっきり分かれてしまって、
両方で使えるカードというのがあまりありません。
首都圏ですとPASMO、
関西圏ですとスルッとKANSAIというカードがありまして、
JRと周辺の私鉄が共通で1枚の切符で
支払えるようになっています。
福岡もそのような共通のカードを
作ってくれないだろうかと思っています。


それから、西鉄バスにエコルカードというのがあります。
うちの学生もよく使っていますが、
ある一定の区域乗り放題という定期券です。
こういう物が鉄道にも必要なんじゃないかと思います。
ある区域の中で乗り放題にして、
今日1日乗っていいですよ
という切符はありますが、
通勤などの定期券で
そういう物というのはあまりありません。


あとは、大幅な割引です。
例えば、イギリスの話を出して
申し訳ないのですが、
4人揃うと2人乗りの値段でいいというような、
すごいことをやっているところもあります。
そういうふうにしてでも、
お客さんが少しでも増えた方が
全体としては増収になるという読みなのです。
そういう読みがもしあるなら、
大胆にやった方がいいと思います。
特に、ファミリーでは、
子供が電車の中で騒ぐと嫌だとか、
お漏らしをしたらどうするのだとかいうことがあって、
どうしても自家用車に移ってしまう人が多いです。
それを食い止めるために、
家族だったらこんなに割安になります
というようなことは効果的だと思います。


日本は、公共交通機関の値段が低く、
そのため割引率が低いという特徴があります。
イギリスは全く逆で、乗車券が非常に高いです。
向こうは特急料金がないから、
特急も普通列車も同じ運賃で乗るため、元々高いです。
そのかわり割り引くときはドンと割り引きます。


■大規模な改善
先程、航空機に習って
早割が出てきているという話をしましたが、
旅行を早めに計画する時に、
航空機が2ヶ月前から予約出来ますので、
どうしても航空機に流れてしまいます。
僕なんかもそうです。
JRの予約は、今、1ヶ月前からになっていますが、
これ2ヶ月にならないだろうかと思いますし、
オンライン予約ももっと簡単に
出来ないだろうかと思います。
今JRですと、オンライン予約は、
会員になっていろんな条件を整えないと出来ません。
これを、もっと簡単にできないのだろうかと思います。


また、イギリスですと、
線路を保有し保線する会社と、
列車を運行する会社が別々です。
こういうのを利用しますと、
例えば熊本-博多間を
2つの会社が別々に特急を走らせて、
お互いのサービスを競い合う
なんていうようなことも出来ます。
そうなったらもっと楽しくなるかもしれません。


昔、日本のモーターリゼイションを逆手にとった、
カートレインというのがありました。
貨車に車を載せて、人は寝台車に乗って
移動するというものだったのですが、
値段が高すぎたのと、
出来合いの貨車を使って、
乗せられる車が非常に限られていたということがあって、
上手くいきませんでした。
これをもっと安い値段で、
今の3ナンバーの車でも
乗るような形にしたら、
日本では流行るんじゃないかなという気がします。
ただし、飛行機で行ってレンタカーを借りるより
もやや安い値段に設定しないといけません。


それから、実はヨーロッパの都市部などでは、
路面電車の復活の動きがあります。
都市部が渋滞して困るから、
車を入れないようにする。
そうした時にどういう
公共交通機関が適しているかというと、
簡単に軌道を引いて、
路面電車を走らせるのというのが
1番コストが安いのです。


■すぐできそうなサービス
まず、最近は列車内では
携帯電話を使うなということになっているので、
携帯電話使い放題車両を作ってはどうだろうかと思います。


次に、途中駅でドアを開けない車両を
作ってはどうだろうかと思います。
福岡ではそうでもないですが、
首都圏等で非常に混雑しているところでは、
全ての駅でドアを開けていますと、
中の方にいる降りるお客をおろすために、
ドア付近の方々が、いちいち一斉に降りて
また乗るという様な形で、時間がかかります。
そこで、この車両は○○駅まで
ドアを開けませんという形にしたら、
途中で降りるお客と、
最後まで乗るお客があらかじめ
分けて乗るという形になるから、
効率が上がるんじゃないかなと思います。


あと、昔ある評論家の方が、忙しすぎて、
昼間でも寝台で寝ていきたいと言われておりまして、
車両の隅にお昼寝ブースを取り付けてはどうだろうかと思います。


考えると、色々なアイデアが出てきます。
それを使用者、利用者の側が
どんどん突きつけていく事が重要だと思います。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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