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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 大学英語教育ビジネス(異文化コミュニケーション/鈴木)

大学英語教育ビジネス(異文化コミュニケーション/鈴木)

07/08/29

■特殊な大学英語教科書出版業界
私どもの英語教育で使っている、
いわゆる教科書を出版してくれる会社
というのがあります。
英語教科書出版業界とでも
名前をつければいいのか
どうか分かりませんが、
こちらが最近様変わりをしているという
お話を今日はさせいただきたいと思います。


10年くらい前までですと、
ほとんど紙で出来た教科書ばかりでした。
しかも、授業、例えば
九大の場合は半期13回で
授業を構成しているのですが、
そのくらいの分量にちょうど過不足なく、
フィットするような教科書なのです。
そうしますと100ページに遙かに
満たないようなもので、
活字も大きくて、
書き込みが出来るようにして、
間に素が空いているような形で
教科書が出来ています。
それでしかも2,000円近くするというような、
そういう物がずっと使われてきました。
それは一般実用書に比べて非常に高い物で、
同じような値段でも、
一般実用書であれば情報量としては
2倍も3倍もあります。
どうもそういうことに
ちょっと疑問を感じていて、
どうしてなのだろうというようなことを
調べたことがあります。


1番ビックリしたのは、
大学用の教科書というのは、
「これを採用してください」ということで
各大学の先生方に献本して回るのです。
それが全国で何千部と
出さなきゃいけないのですよね。
それが随分コストに響いているので、
学生さんがその分、
中身の割には高い値段を
出すことになってしまうのです。


出版業界には出版業界の、
それぞれ理屈がありまして、
中身もいい物もたくさんありますから、
一概にはいけなかったというふうに、
切って捨てるわけにはいきません。
それにしても、本来教員は、
自分の授業を
いろんなところから材料を持ってきて、
自分で組み立てて授業をする責任があるので、
「この教科書に書いてあるとおりに
すすめたら何となく授業が出来ちゃった、
ああ、楽だった」では実はいけないのです。
そういうこともありますし、
それからオンラインを使った英語教育も
進んできているご時世ですので、
授業の仕方としては自分で教材を
組み合わせて使っていったり、
あるいはオンラインの
教材を作ったり探したりという、
そういう手間を教員の側がかけないと
いけないという形になってきていますね。


■大学英語教育教材の変化
おそらく今どこの大学さんでも、
オンラインの英語教育を
全く無視しているところは
無いと思います。
九大でもですね、英語の授業が、
文系で7単位、理系で6単位ありますけども、
その内の2単位がオンラインでする
タイプの授業になっています。


具体的にいうと、
広島市立大学さんというところで開発した、
大学関係者が大学生のために
ズバピタと役に立つという
リーディングとリスニングと文法、
その他のメニューがあります。
九大ではそれを中心に使っていまして、
個人個人が自分で、
自分のペースで学習を進めていきますので、
やりたい学生さんは先まで出来ますし、
ゆっくりやりたい方はゆっくりして
自分の理解度に合わせて
出来るという形になっています。


九州大学だとかですね、
その学校独自で開発している物というのも
もちろんあります。
九大の場合、オンラインのものは、
これが実際に授業で
使われるようになるのは
だいぶ後になります。
ただ、紙で作られた教科書
ということになりますと、
もう5,6年前から、
1年生の最初に入ってきた時に受ける
英語の授業向けに統一した内容の
教科書という物を作りまして、
九大出版会の方から出版して、
使っています。


今業界としては、
CD-ROM関係の教材で
非常に優秀な物が実は出来ていまして、
細かいことは省略しますが、
今までのオンラインというか電子教材が、
90年代の半ばくらいから
色々出てきたのですが、
ほとんど外国から持ってきたものを
そのままという形で、
大学の授業で使えない
物が多かったのです。
それで、実際にキチンと大学で
使える物というふうに、
全国の大学の先生方が立ち上がって、
「Listen To Me」という
後に有名になる教材を作りました。
これが例えば京都大学みたいな
有名なところで使われ出した
ということが起爆剤になりまして、
こういった物が増えてきた
ということになっています。
こうしたオンラインの教材なり、
それから先程の九大出版会から
我々が独自に出させていただいた教材、
こういった物なりが、
今までの大学英語教科書を出版していた業界を
圧迫しています。
その人達が今生き残りをかけて、
オンラインの教材の開発に
あわてて手をかけたり、
あるいは音声教材に非常に
優秀な物に力を入れたりするなど、
特徴を出そうとして
今あがいているという時代です。

■九大の英語カリキュラム
現在の九大の英語カリキュラムは以下のようになっています。
・英語Ⅰ:大学英語学習の基盤形成(自前共通教科書)
・英語ⅡA・ⅢA:学術英作文!(海外出版社の教科書を1学年統一採用)
・英語ⅡB・ⅢB:WEB英語学習システムぎゅっとeでの自律学習
・英語Ⅳ:学部専門課程への橋渡しとしての学術英語

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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