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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 起業機会の発見~パターンの認識(ベンチャー企業/五十嵐)

起業機会の発見~パターンの認識(ベンチャー企業/五十嵐)

07/08/08

まず、前回までの内容を確認させていただきますと、
厳然たる事実としての「起業機会」が存在します。
事実としての「起業機会」の認識は、
個人によって異なります。
認識できるか否か、あるいは、
解釈の方法も異なります。
シリアル・アントレプレナー
(起業を繰り返す者)の成功確率は、
起業を重ねる度に向上します。
だから、成功確率の高い起業機会を
認識できているかもしれません。


前回、起業機会の発見する方法として、
ドラッカーのヒントということについて
お話をしましたけれど、
今日はもうちょっと突っ込んで、
パターンによる認識、
パターンによって
起業機会を認識できないかという
話をしたいと思います。


■経験用件と独創的発想力の向上
パターンによる企業機会の認識には、
2つの考え方があります。
1つは、経験用件です。
リアル・アントレプレナーの
成功確率が高い理由の一つに、
過去の起業経験により、
起業機会の発見、機会評価、実行を行い、
その結果を体験し、
自ら一つのパターンとして体得していることが
挙がられます。
最初は当然、全く不完全なものですが。

特に、経験豊富な起業家は一つのパターン
――それが形成途中でも――
次々と素早く認識する能力を発揮します。
したがって、アイデアとパターン認識よる
選択のプロセスは、
立体ジグソーパズルを
完成させるプロセスにも例えられます。
起業機会になりうる
アイデアを認識することは、
他人がしないことが分かる能力
――1足す1が3或いはそれ以上になる――
から生ずるものです。
むしろ、成功する起業家は、勝ち続けている限り
同じパターンを繰り返すことが多いようです。
繰り返すことで、よりパターンを堅固なものとなります。
失敗した時に初めてそのパターンを変え、修正を加える。
それまでは、
――勝ち同じパターンを守る――
ことの方が成功に繋がるようです。

■経験用法
もう1つは、独創的発想力の向上です。
独創的発想は、
ビジネスチャンスを認識する場合の他、
起業活動のその他の場面でも大変貴重です。
創造力が学習可能
又は向上可能だという考えは、
独創性が必要な起業家には
重要な意味を持ちます。
しかし、成長してからでも、
独創的な考え方を向上させる
ことができるという
調査結果があります。


■独創力開発へのアプローチ
創造性を解放するアプローチ
というものは
アメリカを中心として
真剣に研究されてきています。
例えば、有名な問題解決技法の一つ
シネクティクスの
独創力開発へのアプローチは、
次の3つの理論に基づいています。

1.個人の独創性を発揮するプロセスの効率は、
そのプロセスが機能する為の
心理的プロセスを理解すれば
著しく向上する。
2.独創性を発揮するプロセスの
感情の構成要素は
知的要素より重要であり、
合理的な要素より
非合理的要素がより重要である。
3. 感情的、非合理的要素を理解する
必要があるのは、
問題解決の状況において
成功確率を高める為である。

■発散的思考法と収束的思考法
日本人は、少数のアイデアから一つのものに絞込み、
それに固執する傾向が強いですね。
これは最初から「収束的思考法」に
囚われ過ぎていると言えます。

最初に「発散的思考法」を用いて、
様々な角度から、制限無く考え付く限りのアイデアを出す。
その上で、個々のアイデアを評価し、
問題解決に向かう「収束的思考法」を使う。

アイデアをたくさん出すためには、
自由に発想できる雰囲気を作ることが
前提として必要であり、
「理性的」というより「情緒的」な配慮も必要でしょう。
例えば、アメリカの著名ビジネススクールの講義には、
「アイデア・ラボ」という講義があり、
講義の最初にバロック音楽を聴き、
遊び的な要素も入れる。
参加者がリラックスした状態を醸成して、
その上でアイデア発想に着手するものです。

まず、「発散的思考」を用いてアイデアを数多く出し、
「収束的思考法」で最適なアイデアを絞り込む。
起業体験のない人でも、
「シネクティクス」のような問題解決法、
つまり、形成されたパターンを使うことで、
より効率的に機会を発見することは可能となります。

分野: 五十嵐伸吾准教授 |スピーカー:

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