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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 映画で感じる英米の文化 (異文化コミュニケーション/鈴木)

映画で感じる英米の文化 (異文化コミュニケーション/鈴木)

07/04/17

前回は、映画で
英語を学習するというお話をしましたが、
小さい頃に映画を見ていて
「へぇ、アメリカではこんな事をしているんだな」と、
影響を受けた記憶があります。
そこで今回は、映画で感じる
英語圏の文化を紹介していこうと思います。


■子育てに関する文化の違い
私が映画を見るようになったのは
随分前の話ですが、
見ていておやっと思ったことが
いくつかありました。


まず、日本では
両親は子供と川の字になって
添い寝することが多いですが、
英語圏の映画を見ていると、
お父さんお母さんが子供達の部屋に入り、
キスをしておやすみと言って
その部屋を出て行きます。
これを最初に見たときに、
「なんて違うのかな」と思った覚えがあるのです。
このような些細で見逃しがちだけれども、
よく考えてみると「あっ違うな」ということが、
家庭生活の中にも随分あるものです。


また、例えば日本の小学生は
ランドセルを背負って
集団で登校するという形が一般的ですが、
アメリカではスクールバスや、
子供を車で送り迎えするというケースが
映画でもよく見られます。
もしこれが日本の学校だったらどうでしょうか。
子供を下校時に車で迎えに来るということは、
一部の私立学校では見られるでしょうが、
ごく普通の公立学校であれば
異様に映るのではないでしょうか。


このように、
子供達を一つの部屋で寝かせて
独り立ちするようにしておきながら、
一方では学校へ車で迎えに行って保護する、
これをどのように考えているのか、
非常に興味深いと思います。


その他に特徴的なのは、
欧米では子供に対して早いうちから
男の子は女の子、
女の子は男の子との付き合い方を
きちんとたたき込んでおくという事です。


映画のシーンでも小学校の高学年、
中学校の低学年から
異性とのお付き合いというのが出てきます。
例えば、
「こういうことでうまくいかなかったんだけど」
と子供が喋ると、父親や母親が
「そうゆう時はこうすれば良かったんだ」
という事を自慢げに喋るシーンが
度々見られます。この点に関しては、
日本では自分の恋人の話というのは、
なかなか気恥ずかしくて
親に出来るものではないと思います。


例えば小学生のお子さんが、
異性の友達に対して
「これがこうでこう失敗しちゃったんだ」
という話をもしすれば、驚いて
「何言ってるの」と話を終えてしまう
家庭も多いのではないでしょうか。


この背景には、
欧米では基本的にしつけをきちんとする、
というのがあるのではないかと思います。
きちんとしているということの定義に
問題はあるかもしれませんが、
先程の1つの部屋で
子供だけで寝かせるということは、
独立心を養成させる部分だと思います。
日本では、子供は
放っておいても育つという文化の面があり、
他人に迷惑をかけないというような
最低限のルールを作り、
それだけでシンプルに済ませる傾向にあります。
そのため、余り細かいことを指摘せず、
言うべき時にきちんとしないということも多いと思います。


反対に欧米では、
様々な考え方を背景として
ここはコレ、ここはコレ、というような
しつけの内容が豊富にあると感じます。
欧米の方がいろいろな社会問題もあり、
何となく生活も乱れているような印象を受けますが、
子供に対する考え方というのは
非常に厳しいものがあると感じます。


また、男性の育児への参加という点では、
映画の中で男性が子供の面倒を見ている
場面というのが非常に多く見られます。
日本人女性の中には
非常にうらやましいと
感じる方もいるのではないでしょうか。
日本でも最近は、
育児休暇を取得する男性が
少しずつ増えているようですが、
欧米では日本よりも
積極的に取り組まれています。


■行事に見る文化の違い
日本でも欧米でも
様々な行事がありますが、
今回はクリスマスを取り上げます。
以前、ハワイに行ったときに
ツアーコンダクターの方が
「日本人がクリスマスに来るから私は働かされる。
本当は家に帰りたい」と泣いていました。


日本でクリスマスといえば、
恋人と外へ出かけて遊ぶということが一般的です。
ところが欧米では、
クリスマスというのは早く家へ帰り、
家族と静かに過ごす行事であり、
同じ名前の行事でも内容は大きく異なっています。
クリスマスというのは、
日本では知らない間に
独自のものになっているといえるでしょう。


その他に、
休暇の取り方などでも違いが見られます。
映画でもバカンスといって、
長期で休むというシーンが見られます。
例えば家族ぐるみでキャンピングカーを使い、
湖の畔で1週間、2週間と
魚釣りやハイキングなどを楽しみます。
これは日本人の、
短期集中タイプの旅行とは大きく異なっており、
この余裕が本当にうらやましいと思います。
日本では、休むことに対する後ろめたさを
感じさせるような文化的な背景があり、
このあたりは何とかしていく必要が
あるのではと感じます。

分野: 鈴木右文准教授 |スピーカー:

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