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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > ビジネス・スクールとは(1) (ビジネス教育/星野)

ビジネス・スクールとは(1) (ビジネス教育/星野)

07/04/02

今回は
BBIQモーニング・ビジネススクールの
第1回目ということで、私が現在専門としている
国際経営と国際ロジスティクスの簡単な説明と、
九州大学ビジネス・スクールとはどのような教育機関であるか
ということについてお話ししていきます。


■国際経営と国際ロジスティクス
国際経営というのは
多国籍企業論という分野の研究であり、
これは企業が海外でどのように事業を展開しているのか
といったことを分析することを目的としています。
これは比較的分かりやすいと思います。


一方のロジスティクスというのは、
近年ではサプライ・チェーン・マネージメント(SCM)
という言葉をよく耳にする機会があると思います。
例えば流通業や製造業などが、
どのようにして原料を海外で調達し、
海外で生産して、市場に製品を出荷するか、
といった流れを輸送機関の視点から、
あるいは全体のシステムの視点から分析をするという分野の研究です。
最近ではトラックの運送会社などでも、
○○ロジスティクスという会社がでてきていますが、
物の流れ、すなわち物流というものを広く捉える分野と
考えていただけると分かりやすいと思います。


■九州大学ビジネス・スクールとは
九州大学ビジネス・スクールは、
2003年4月に九州で最初に設立されたビジネス・スクールです。
定員は45名となっており、
在籍するのは2学年で90人を平均としていますが、
年度によって若干の増減があります。
留学生を除くと学生の8割以上が職を持った社会人です。


その職種は
非常に多彩であり、例えば
自分で会社を経営している経営者もいますし、
官公庁、自治体、企業に勤めている学生もいます。
他にも医師、弁護士や公認会計士といった
専門職に従事する学生、あるいは他の大学で
教授として勤務している学生など多岐にわたります。
このような学生達が、
初めて体系的に経営を学ぶ場として集まっています。


■従来の大学院との違い
従来の大学院というのは
研究者を養成することを目的とした教育機関でした。
これに対してビジネス・スクールというのは、
より専門的にビジネス・プロフェッショナルを養成する為の学校です。
すなわち自分が経営するときにどのような事が必要かということを、
幅広く多角的に学ぶという高度専門職職業人の養成教育です。


九州大学ビジネス・スクールでは、
これからの九州の企業の活性化、
ビジネスの活性化に貢献できるような人材を
輩出していきたいと思っています。
また、九州大学ビジネス・スクールには
アントレプレナーシップと呼ばれる、
いわゆる起業家養成というコースは特に設けられていませんが、


すでに6人ほどの学生がここで勉強して自ら起業しています。
結局のところ、企業や官公庁の中で戦略を作って
マネジメントをするための知識と、
自分で事業を立ち上げるために必要な知識というのが
同じであるということからこのような結果に繋がっているのだと思います。


■カリキュラムの特徴
具体的な科目としては、
基本となるのはマーケティング、
アカウンティング、人的資源管理、企業戦略、
企業倫理、ファイナンスなどになります。
これらの科目は、
世界中のビジネス・スクールでほぼ共通のものであり、
自分で企業を経営するにも、企業の中で事業を推進するにも、
NPOや官公庁・自治体で高度な業務を行うにも
不可欠な知識と考えられるからです。
その上で、それぞれのビジネス・スクールでは、
リスク・マネジメントやコーポレート・カバナンス、
私の専門としているロジスティクスなどを加えることによって、
大学ごとの特色を出しています。


九州大学ビジネス・スクールでは、
アジア・ビジネスとMOT(Management of Technology)を
特色としており、これらの科目が充実しているといえます。
MOTとは技術経営という意味で、
例えば今までエンジニアとして仕事をしてきた人がマネジメントを学ぶ、
あるいは逆に文系で仕事をされてきた人が、
知的財産権や新しい技術の動きを学ぶということです。
それらを一通り学ぶとことによって、
広くかつ深い知識を持つということになるのではないかと考えます。


■「学びを仕事に生かし、仕事を学びに生かす」
社会人の学生には、
当然仕事との両立が求められます。
このことを私達は負担といった
ネガティブなことと捉えるのではなく、
学びを仕事に生かし仕事を学びに生かす
という言い方をしています。つまり、自分たちが
仕事上で抱える様々な課題や問題点に対して
ソリューションとしての何かを得ること、
もしくはここで学習したことを自分の仕事の上で
生かしていくことが可能であると考えています。


もちろん、
ビジネス・スクールの講義を9時半に終えてから、
もう一度仕事に戻る学生などもおり、大変なことだとは思います。
しかし両立が困難というふうに考えるのではなくて、
そこでどういう相乗効果が産み出されるかと
考える方が良いのではないかと思います。

分野: 星野裕志教授 |スピーカー:

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