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QT PROモーニングビジネススクール > 過去の記事一覧 > 欧米企業がチームワーク重視に変化 (人的資源/古川)

欧米企業がチームワーク重視に変化 (人的資源/古川)

06/08/01

■欧米ではチームワークへの関心が高い
つい先頃,
4年に1度の国際応用心理学会議が
ギリシャのアテネで開催され、出席しました。
ここには欧米企業を含めて、
世界中から研究者が集まります。
欧米の人たちの参加も多く,
彼らの研究報告やスピーチを見ると,
欧米企業がチームワークを重視し始めていると強く感じました。
チームワークは
日本が得意としたところと我々は思っていますが,
欧米がそれに高い関心を持ち始めています。


■欧米の関心の変化
この会議に出席すると
欧米企業や研究者の関心事の
移り変わりを知ることができます。
前回はシンガポール,その前は
アメリカのサンフランシスコで開催されました。
前々回あたりを境として,
ジャパニーズ・マネジメントに対する
関心がすっかり薄くなったと感じていました。
そして,今年の会議では,
欧米がチームワークに対して
関心を持ち始めていると思いましたね。
欧米は個人主義とよく言われていましたから,
その変化は大きいと思います。


■組織運営の二つのスタイル
組織や職場の
運営の仕方には大きく2つあると思います。
1つはエースが引っ張るスタイル。
卓越したリーダーが前に立ち,
他は後に続くというスタイルで欧米は
このスタイルだと一般的に言われてきました。
そして,そのためにエリートを育てることに力を注いできました。


一方,もう1つの運営スタイルは
みんなで頑張る,チームで頑張るスタイルです。
その為に,極力落ちこぼれを作らず,
チーム全体としての底上げを図るスタイルです。
チームワークや結束を図る。
野球で言えば全員野球のような感じでしょうか。
今,欧米はこのチームワークの威力に目覚めつつあるといえます。


■チームワークのキーワード
最近では,
世界中でトヨタなどがやっている
カイゼン(改善)活動や小集団活動が定着しています。
その証拠は何かと言うと,
会議でこれらに関する発表が多いことですね。
今回の会議では,
チームワークをキーワードとする研究が
大きく増えたことが印象的でした。
例えば,意欲については集団のモチベーション
(英語で言うと「collective motivation」)として
チームとしてのやりがいや
チームとしてどう手応えを感じるか,
あるいは信頼(英語では「trust」),相互信頼などが
重要なキーワードになっていました。
近年の日本は,
エリート型の方へ,会社の中でコア人材を
中心にして育てることへとシフトしてきましたが,
欧米では逆の方へと動きつつあると感じましたね。


■チームワークとは何か
では,チームとして頑張るとはどういうことなのでしょうか。
それは,やはり
相互の協力関係をどう作るかということでしょうね。
そのために,チーム単位で評価をする。
チーム全体として結束すること,
あるいは皆で共通の目標を目指して
力を合わせることを強調する。
そして,目標を達成するために
必要なコミュニケーションを密に取るよう心がける。

ご存知のとおり,
欧米では黙っておくとチームが
バラバラになるところがありますが,
意図的にこれらの取り組みをやっていこうとしているのだと思います。

分野: 古川久敬教授 |スピーカー:

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